直虎22話「虎と龍」タイガー&ドラゴンのいちゃつきで政次の嫉妬祭り回
今回のサブタイトルの元ネタはドラマの「タイガー&ドラゴン」かな。TOKIOの長瀬くんとV6の岡田くんが出ていた落語のドラマです。
クドカンっぽい感じがひしひしと出ていた思い出です。もう殆ど話覚えてないけど。
今wikiで登場人物見てたら阿部サダヲさんも出てました。なのでこのドラマとも関連があるということでひとつ。
一瞬TIGER&BUNNYも思い浮かびましたが、こっちはうさぎだから違いましたね。「オリオンをなぞる」が好きで電車の中でずっとリピートしていた思い出。
さて本編に話を戻すと、「虎と龍」は直虎と龍雲丸の交流がメインの回でした。政次にとっては、前回の安堵の表情から急転直下、嫉妬に見舞われることに。人間らしさが溢れてます。
虎と龍は「龍虎相博」なんて熟語があるように、めっちゃ強いものの例として挙げられます。直虎は井伊の中では一番権力を持っていますし、龍雲丸も彼らの盗賊団の中で一番権力を持っていますから、そこに注目すれば強いもの同士が相見えている状態になります。
虎勢力と龍勢力がぶつかり合っていましたが、最終的には行き違いがあったことを認識し、和解へと向かいました。
皆が反対する中、イケメンを連れてきたら
そりゃあ、そういう風に思われても仕方なし。南渓和尚にまで、好きだから連れてきたみたいに思われていました。
直虎は虎松の後見とはいえ、所属は龍潭寺ですから、「龍雲丸たちは寺であずかれ」なんて言ったら手元に置いておきたいと思われてもやむなし。
政次の説得が困難だ、なんて自覚もあるのです。心のどこかで「あ、この人いいかも……」と思っているのかもしれません。
政次を応援している身としては気が気じゃないです。
政次は自分の目で確かめたい
どんなヤカラを連れてきたのか、自分の目で確かめたい政次。
直虎がやたらと龍雲丸にこだわるので気になったのでしょう。
立場の違いを見せつけるため、かしらの火鉢に足を乗せたり、家老だと紹介されているときには襟を正して「ふんす!」ってしてみたり、「うぬらを匿うているのだぞ」と恩を着せたり。
全力で攻めてます。素敵。
直虎は何度も話をしているから龍雲丸を知っていますが、政次にとっては直虎を誘拐したにっくき相手。
さらには何だか直虎が気にしているのもあって、そう簡単に気を許せないのもしゃーなしです。
「お手を煩わせなくても、いつでも出ていきますぜ」と言う龍雲丸に対し、今日一番の嬉しそうな笑顔で応える政次。いい笑顔です。
相変わらずえぐってくるたけ
乳母のたけは意図してかどうかは分かりませんが、直虎の心をえぐってきます。
直虎と共に、龍雲丸たちの元に食材を届けに行こうとする高瀬を心配するたけ。
高瀬は「母上も一緒くから大丈夫です!(母上のことも心配してあげて)」みたいな感じだったのに、たけは「立派にとうの立った姫様はともかく」とぐさり。
「とうが立った」とは、ふきのとうなどの茎が伸びちゃっている状態、つまり食べるには硬くなっちゃった状態を指します。
人に対して言うときは「旬が過ぎた」みたいな感じの意味合いが込められています。ひどい。
たけは事あるごとに年齢ネタでいじってきますね。
直虎も気にしているのか、龍雲丸を意識してしまったり、しまいには酔っぱらって「我のものになれ!」だなんてのたまいました。政次が聞いていなくて良かった。
龍雲丸とのいちゃつき
木を切ろうとする直虎を後ろからサポートする龍雲丸。少女漫画的なカットでした。
表現は少女漫画的でも、演じているのがいい大人なので、うわキツなんかこう、絵面がね……?
それはさておき、煩悩さんを滅せていなかったってことは、ドキドキしちゃったってこと。だいぶ意識しちゃってます。
余談ですが、あの場面は息が白くなっていたので、だいぶ寒い時期に撮ったんでしょうかね。
気になるあの人のことを考える直虎
夜、寝る前に相手のことを考える。なんと乙女なのでしょうか。
モグラから龍雲丸の出自を聞いたことで、武家の子だったことが分かりました。
そんな武家の子が武家に対して怒りを感じていることから、亀之丞のケースと比較しながら思索にふけっていました。
この場面で思い出したのが、「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」って言葉。
どこで聞いたんだっけ……? なんて思いながらググったらHUNTER×HUNTERの1巻、レオリオとクラピカがケンカしてたシーン。ゴンさんがミトさんの言葉を思い出して口にしていました。懐かしい。そろそろ再開するのかしら。
この後、家臣たちの前で話すシーンにもつながりますが、相手のことが分からないから怖いんですよね。
それを無くすためには、相手のことを知る必要がある、知るための手がかりとして、何に対して怒りを感じているかを見る、なんて流れで直虎は考えていたのです。たぶん。
どうでもいいですが、直親はスケコマシ枠で固定になりましたね。風早くんを演じていた頃の三浦春馬くんはいずこへ……。
彼らの処遇を話し合う
政次としては、ライバルの龍雲丸に早く去ってもらいたいところ。
龍雲丸たちをずっと井伊に置くのは、現代で言えばビジネスパートナーとして案件を受けてもらった会社の人々をそのまま雇い入れちゃう、みたいな感じでしょうか。
そう考えると感情抜きでも、取締役会で「それはちょっと待て」となりそうです。人を雇うのには結構なコストがかかりますからね。過去に、新入社員を例にコストを計算してみたので、時間のある方はついでにご覧あそばせ。
政次は、あと1ヶ月のプロジェクトだから、その間に技術移管してもらって、後は弊社で運用します、みたいな感じにしたかったのです。
実際、作物が作れない冬の間は村人たちの稼働率が下がりますから、その期間に仕事を振れるのは嬉しいことです。村人たちの有給消化は危なくなるけど。
こう考えると、龍雲丸たちを押し留めようとする直虎がいかに無茶を言っているかが分かります。
敵の敵は味方理論
直親がスケコマシだったことが判明した第20回「第三の女」では、このスケコマシの敵である直虎としのが和解しました。
共通の敵がいると手を組むというのは、よくある構図です。
例を挙げれば、サイヤ人編では互いに戦っていた悟空とベジータが、魔人ブウ編では最後に共闘してたアレです。
龍雲丸たちの住居に向かった直虎と六左は、龍雲丸が直虎を信じてくれていたことを知ります。直虎は、最後にもう一度家臣を説得し、お互いを知ることを通して村人たちと元盗賊団との和解を試みました。
今回、村人たちと元盗賊団の共通の敵となったのはイノシシ。ひと狩りいこうぜ! と山へ繰り出しました。
最初はいがみ合っていましたが、イノシシ狩りを通してお互いを知っていきましたね。
村人たちは罠肉を置いてハンマーでぶっ叩いていくスタイル、元盗賊団たちは落とし穴で捕獲するスタイルでした。
今回はドスファンゴイノシシを狩ることには失敗したものの、狩りを通して仲良くなりました。よかったよかった。
その後の宴会の場では、お酒を飲んじゃったのは瀬戸村の福蔵(TKOの木下氏)だと分かり、元盗賊団のゴクウが村の女の子を追いかけていたのは落とし物を届けるためと判明。完全に森のくまさんです。
誤解が解け、宴会も盛り上がっていきました。直虎の仲魔をまとめる力はお見事です。
くだらんぞ、但馬
政次の人間らしさが表れていた素敵なセリフ。
誤解が解けた後、宴会にやってきたのは龍雲丸。政次にとっては、本音を言えば追い出したかったのに、もうしばらく井伊にいることになりました。
直虎が喜ぶ様子を見て、そっと席を立つ政次。自分に言い聞かせるように上のセリフを吐きます。
部屋の中で薄ぼんやりと浮かび上がる明かりが、嫉妬の炎のようです。上手に妬けましたーってそんな冗談を言っていられるほどの余裕は政次には無さそう。
煩悩を滅せていなかったのは直虎だけでなく政次も一緒でした。やっぱり仲いいな。
やっぱり動いた近藤康用
目付衆の3人での会話で、「井伊が材木を始めたそうで。以前木を盗んでいた盗賊をそのまま召し抱えたのかもしれませんな。ほっほっほ」なんてメタい冗談が交わされましたが、実際に木を盗まれている近藤康用にとっては笑い事じゃない話です。
井伊の人々と元盗賊団の和解が進む中、気を静めている政次の元に近藤康用がやってきます。
正直今回で龍雲丸編が終わるものと思っていましたが、まだまだピンチが続くようです。予告でもまた龍雲丸をかばっているようなシーンもありましたし。
政次の嫉妬が止まりません。咳もしてたし大丈夫でしょうか。
まとめ
政次の貴重な嫉妬シーンも見られたのでほくほく。南渓和尚も、一方的に知識を授けるだけでなく、相談相手的な立場になってきました。直虎が家臣を導く姿もあり、彼女の成長している様子が感じ取れます。
その割には龍雲丸にドキドキしちゃう乙女な面もありましたが。
おまけ
サブタイトルの元ネタ集作りました。
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