青天を衝けの「こんばんは。徳川家康です」の入りは笑うしかない

青天を衝け

こんばんは。徳川家康ではなくとどです。

麒麟がくるの終了からまもなく、新しい大河ドラマ「青天を衝け」が始まりました。日本の資本主義の父、渋沢栄一が主役のドラマです。

ドラマの開始直後の「こんばんは。徳川家康です」の入りはずるいですね。こちらからすると脳内では本能寺付近の感覚でいましたが、いきなり「江戸時代、すごかったでしょ」とドヤ顔で自慢してくる家康は面白かったです。これ、毎週家康がナレーションする感じですかね。

本編では渋沢栄一が慶喜に仕える場面から過去に戻りました。子供時代の栄一少年、本を暗唱したりして頭のいい子供だったんですね。

近い時代の人が主役だと役名とはいえ呼び捨てにするのは躊躇われますが、ドラマの中の役名と割り切ってこの記事の中では呼び捨てでいきます。

オープニングがロマンチック

オープニングでは背景の水墨画チックな絵から始まり、渋沢栄一を囲む形でのダンスがメインになっていました。江戸スタートなので着物を来ているところから、昭和の服装に変わっていくのは時代の移り変わりを感じていいですね。

時代が近いからか、大河ドラマと朝ドラがフュージョンしたような印象です。

大河常連の人たちも

私は大河ドラマをちゃんとみるようになってまだ浅いのですが、それでも何年か前に大河ドラマに出ていた人を見るとニヤリとしますね。「あんた前は別の藩におったやんけ!」とメタ的に突っ込んでしまいました。

例えば西郷どんの時には福井藩の藩主の松平春嶽を演じていた津田寛治さんが、今度は水戸藩の家臣である武田耕雲斎として登場しました。渋沢栄一の父、渋沢市郎右衛門を演じている小林薫さんはおんな城主直虎で南渓和尚として猫と一緒に登場していたのも覚えています。

今若い方々も、20年後、30年後に大物の役をやっていることを思うと、役柄の移り変わりも楽しみになりますね。

畑の緑が鮮やか

渋沢栄一の生家がある血洗島では藍が名産であるからか、畑が一面の緑でした。緑一色です。

あれって本当に植えたんですかね? 一面の緑を眺めているのも癒されそうです。まぁ村に住んでいたら毎日畑で仕事することになるので、「一面の緑が癒し」とは思わないかもしれません(笑)

デジタル疲れにはいいかもしれませんね。

渋沢栄一は元から武士の家の生まれかと思っていましたが、この時は農家であり商人である家の生まれだったんですね。体当たり土下座からの仕官で武士になったということでしょうか。

冒頭に「渋沢栄一でございます!」と体でぶつかっていく姿勢は「流石のガッツ」と驚きましたが、子供時代の遊びでも「体当たりなら負けない!」とぶつかっていたので昔からそうだったと丁寧に描写されていたのでした。

あれだけの広い畑の中を走り回って遊んでいたことを思えば、冒頭の馬を追いかけて走っていくシーンも納得です。1話の中でちゃんと伏線が張ってあったりして丁寧な印象でした。……あれが伏線というのかは分かりませんが(笑)

気になることは聞いちゃう

家康の有名な言葉「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」が出てきたシーンでは「これってなんで?」と父親を質問攻めに。

いとことの会話で「男は黙っていた方がモテる」と聞いてからは近くにいたお千代に「お千代も静かな男が好きか?」とすぐに聞いちゃっていました。

ちゃんと考えているからこそ、疑問が浮かんでくるのかもしれませんね。こういう行動力が積み重なって500社の企業に関わることになると思うと、フットワークの軽さって本当に大事なんだなと感じます。

……冷静に考えて500社育てるとか意味が分からないですね。資本主義社会に生きる私にとっては戦国時代よりよほどファンタジー度が高いです(笑) やはり行動力が鍵なのか……!?

長崎生まれの謎のワイルド

渋沢栄一の村にやってきたのは高島秋帆。なんの人かは分かりませんが、出島生まれとのことでオランダ語が堪能なようですね。一体何流砲術を開いたのやら……(すっとぼけ)

投獄されている理由は今回は明かされませんでしたが、そっと忍び込んできた渋沢少年と出会って、その心の中に「日の本を救う」という情熱を芽吹かせました。

渋沢少年やいとこたちは「鬼だから捕まった」と思っていましたが、実際に会ってみたらお千代の櫛を拾ってくれたりといい人でしたね。抜け出した理由が「開いてたから景色を見たかった。海があればサイコー」みたいなゆるいノリだったこともあり、「鬼」だと思っていた人が普通の人だったことが分かるシーンでもあります。

「誰かいるのか?」→「誰もいないよ!」→「そうか、誰もいないのか」の流れは漫画などでよく見る流れですが、大河ドラマでこの流れを見ることになるとは思いませんでした。

まとめ

幕末は近い時代ということもあり、資料が豊富でさまざまな登場人物が出てきますね。現代まで名前が残っている人も多いので、「お! うちの会社の創業者じゃん!」みたいな楽しみ方もできるかも。

このブログでは大河ドラマの感想を書いていましたが、今年は毎回書くというよりは何回か見て印象に残ったポイントを残そうかな。といいつつ毎回の家康のナレーションばかり触れたりして。