麒麟がくる第二十回感想「家康への文」今回はしっとりな家康

麒麟がくる


とどでございます。

いよいよ今川が尾張を狙ってやってきました。その先鋒を担うのはなんと家康。尾張側についている岡崎城の水野家と戦うことになると、家族で戦うことに。

そんなことは誰も望んでいないので、信長と水野は手を組み、家康を今川から離反させることに。

冷静に考えたら人質を先鋒として敵陣に送りこむとか、「寝返ってください」と言っているようなものですよね。いくら目をかけてくれたとはいえ、そこは戦国メンタルで「三河を三河の人の手に戻すんだ!」と立ち上がってしまうのはやむなしです。

なんか最近みましたねぇ

家康役の風間さんは2018年の大河では橋本左内の役をやっていました。あの時は幕府の井伊直弼にやられてしまいましたが、今度は幕府を作る側の人になりました。

こんな近々で重要な役をやるのはすごいですね。

しかも家康ですよ、家康。

「パパ家康役やったんだぜ!」なんて子供に自慢できそう。

光秀のおうちはカツカツ

浪人生活で子供に勉強を教えてはいますが、なかなか家計は厳しいようです。

ついにはお米もなくなってきてしまい、お駒さんからプレゼントされた薬草まで質草に入れざるをえない状況に。

光秀は鉄砲の実力を示して朝倉さんに士官しようとしますが、当の朝倉さんは公家との蹴鞠を優先していました。

朝倉さんの城で「何が蹴鞠だ!」と怒りをあらわにしちゃう光秀のメンタルもなかなかのものです。

尾張が大変な状況にあると聞いていながら何もできていない自分に歯痒さを感じているようですね。今回の放送の最後には尾張に駆けつけているようだったので、桶狭間に参戦するんですかね?

予告の感じだと今川義元を討った後の信長に「次は何をしますか?」と問いかけている感じだったので、ここで信長に仕える感じでしょうか。

お駒さんモテモテ

お駒さんはいろいろな人にモテてますね。菊丸、秀吉、家康と、メインの登場人物はお駒さんのこと「いいなー」と思っているような目線で見ているのがほのぼのとします。

京に戻った直後の頃はお灸も集中できていないような感じでしたが、最近は「お灸といえばお駒さん」と言われるようなレベルのようです。素晴らしい。

万能薬を作っているご老人からもお灸を頼まれているようで、これで生活できるぐらいなのかもしれません。技を極めるっていいですね。薬の知識もあるし、お灸も据えられるしで、半分医者みたいなものです。

万能薬が出てきたシーンでは丸薬になっているからか、正露丸にしか見えなくて笑いそうになったのは秘密です。

戦で緊張する家康

今川が尾張を攻略するための先鋒として白羽の矢が立ったのが家康でした。

家康は人質の身ではありますが、なんだかんだ今川に面倒を見てもらっていました。それは三河の領主として立ち上がったときに裏から動かすためでもありましたが、それでも元服までやってくれたことを考えると今川さんにありがとうしないといけませんね。

家康が尾張と戦うとなると、叔父の水野晴元や実母の於大の方と戦う羽目になります。家康側からはどうしようもありませんでしたが、水野さんたちが動いてくれたおかげでどうやら戦わずに済みそうです。

家族で戦をするのは辛いですもんね。

この辺りの調整は帰蝶さまがやっていくれていたようでしたが、その入れ知恵をしたのは光秀でしょうね。明言されていないものの、信長が「察しはつくがな」と言って喜んでいてくれました。

間接的に織田、松平のサポートをしていたとなるとナイスアシストです。尾張の立場だと3000の兵で2万5000の今川の軍勢に立ち向かわなければならないのですから、離間の計はとても大切です。

信長の母への思い

家康の寝返り大作戦を決行するにあたって、家康の母である於大の方は「もう16年も会っていないし、声も聞いていない。家康も覚えていないでしょうから、覚悟を決めなければとも思っています」なんて辛い思いを抱えていました。

それを聞いた信長は「たとえ16年、いや20年会っていなくとも、母は母だ。子供はしっかり覚えているし、そう思ってもらえるのが嬉しい。ワシならそう思う」と返します。

この信長のセリフが切ないですね。信長の弟である信勝が信長に返り討ちにされた際、信長の母である土田御前は「お前はいつも私の大切なものを奪っていく! ついには大切な子である信勝まで!」と罵られました。「俺もあんたの子なんだけど……」とツッコミたい気持ちを押さえていた信長からこの返しが出てくるのが最高にエモいです。

前回ボロクソに言われた後でも「母に思われていたら子は嬉しいし、母のことを思っている」と言える信長のメンタルの強さがほんとすき。

菊丸が家康と再会

菊丸は三河の人間として家康に文を届けに行きました。戦闘準備に入っている大高城にあっさり侵入しているのはやはり忍者。

於大の方からの手紙をちゃんと読んでもらって、家康の心を寝返りに寄せてミッションコンプリートです。

菊丸もこの日のためにずっと待ってたんですもんね。普段ネタ枠のようなふりをしていますが、三河にとっては重要な役割でした。

まとめ

今川から独立する家康の心の動きも描いていたのが良かったです。対比的に光秀がカツカツになっている姿も描かれ、信長と近づいていく予感もありました。

新型コロナ対応の影響で次回の放送でいったん放送中断のようです。次回は「決戦!桶狭間」と今川編の区切りがつきそうなタイミングですからすっきり再開を待てそうです。