麒麟がくる第十九回感想「信長を暗殺せよ」光秀以外メンタル沈没
とどでございます。
浪人生活で子供に勉強を教えながらゆったりとスローライフを満喫している光秀。煕子さんとの間に子供ができてテンション爆上がりのまま京都に向かっていきました。
しかし京都で待っていたのは心が折れた将軍・足利義輝。前回会ったときは「麒麟がくる国を作ろう」と闘志にがあったものの、久々に会ってみたらなんだか気のぬけた様子で残念な状況に。
「次会ったら首を刎ねる」と言っていた斎藤高政改め義龍は「信頼できる人がいないから戻ってきて……」と光秀に泣きついてきました。あれだけのことをしておいてこんな弱々しくなってしまっているのは悲しいですね。
そして一番かわいそうだったのは信長。自分を毒札しようとしてきた弟を返り討ちにしたら、「弟まで手に掛けるなんて!」とおかんからめっちゃ責められました。いやいや、そいつに命を狙われていたんだけど……と言い訳もせずじっと耐える信長は強いですね。
光秀以外のテンションが軒並み低いのが印象的な回でした。
かわいそうな信長
冒頭からかわいそうなシーンが来て辛かったのが今回の放送。前回は信長の下に信勝がやってきましたが、差し入れに持ってきた水には毒が入っていました。「自分で持ってきたんだから自分で先に飲めるよね?」と迫る信長に対し、「すみませんでしたー!!」と一気飲みして倒れたのでした。
信勝の変わり果てた姿を見て泣き叫ぶ土田御前。信長の下にやってきて、「お前は私の大切なものをいつも奪っていく」と怒りをぶつけたのですが……。
いやいや、信勝が自分で持ってきた水を自分で飲んだだけですからね。それが毒だったとしたら、信長の方こそ怒っていいと思いますよ。
命を奪われかけたのに全部「信長のせい」と悲劇のヒロインぶる土田御前は面の皮厚くてすばらしいですね。前回のナレーションでさらっと流していますが、信勝は既に一度謀反を起こして信長に許された状態でした。そこからさらに暗札をしようとしてきたのですから、よく耐えていると思います。
帰蝶さまがいるからかろうじて持ち堪えていますが、ひとりだったらやけっぱちになっていてもおかしくありません。
のほほん光秀
そんなことはつゆ知らず、道三が高政の胸の中で息絶えてから2年経った光秀は、主君のいない浪人状態で近所の子供達に勉強を教えていました。
叔父上の光安が合流していないところを見ると、明智城と運命を共にしたのでしょうか。明示的に語っていないところが寂しさを強調しています。
そんなこんなでスローライフを送っていた光秀でしたが、住む場所を提供してくれた朝倉義景さんからの呼び出しが。将軍が京に戻ったから全国の大名達が呼ばれているそうです。
朝倉さんが気を利かせてくれたのか、本当に京に行って面倒に巻き込まれたくないだけなのかは分かりませんが、光秀に京行きのチャンスをくれました。なんだかんだ乗り気じゃない雰囲気を出しつつもちゃんとサポートしてくれているのが嬉しいですね。
おめでたでした
京行きにションテンいと上がりけりな光秀にもうひとつ嬉しい出来事が。
なんと煕子さんに子供ができたようです。仕事でチャンスもらったその日におめでたを知るとか幸せ要素詰め込みすぎですね。周りとの差が大きいです。
久々の京
朝倉さんから渡された献上する鷹と一緒に京に上りました。人間より鷹の方が優雅に旅しているのがシュールですね。献上するものだから、将軍様と同じように大切に扱うべし、という感じでしょうか。
久々に三淵藤英、細川藤孝のコンビと再会。藤孝は光秀の命を助けてくれた恩人でもあります。いつも助けてもらってありがとうございます。
「公方様と一緒に能を見に行こう」
とまさかのお誘いもいただいて、久々に足利義輝と会うことに。なんと9年も会っていなったそうで、なんだか将軍様の覇気が感じられないような……。
光秀はそんなことを気にせずテンション上がっていました。武家のトップと会えるんですもの、そりゃテンション上がるよね。
松永さんお久しぶり
松永さんとは11年ぶりでした。そんな経っていたんですね。
今の京を取り仕切っているのは実質この人だそうで、めっちゃ忙しそうにしていました。
光秀は信長が襲われるかもしれないという噂を聞きつけ、京で力のある松永に協力を要請しました。信長を守るためとはいえ「借りを返していただきたい」と堂々と告げる光秀は勇気があります。
信長を狙っている犯人は高政だったので、高政のもとに行った松永は「信長が狙われているらしいけどなんか知らない?」ととぼけたふりして釘を刺しにいきました。高政も企みがバレている状況で信長を狙うなんてことはできませんから、これで一安心です。
心細い義龍
松永に釘を刺された高政改め義龍は光秀を呼び出しました。
「次に会ったら首を刎ねる」と言われている状況で普通に会いに行った光秀もなかなかメンタル強いですね。
久々の再会で義龍は「やっぱつれぇわ」と弱音を吐き出し、「戻ってきてくれないか?」と光秀を勧誘し始めました。強がっていたけど、やっぱり昔からの知り合いで信頼できる人と一緒に仕事できるのがいいですもんね。
なんだかんだ方々に駆けていっては結果を残している光秀ですし、古くからの友人でもありますから、そばにいて欲しいですよね。
光秀は堂々と「お断りします(゚ω゚) 」とつっぱねました。ただ、道三から言われていた「大きな国」の話をしたあたりは優しさを感じました。
「さらば。もう二度と会うことはないだろう」という義龍の言葉通り、義龍は2年後に病に倒れたそうな。ナレーションで2年前から没しているのは新しいですね。贅沢だけどもうちょい義龍が頑張っているシーンもあるとうれしかったです。
信長の御目通り
光秀のサポートで無事京にたどり着いた信長は足利義輝と面会しました。尾張を平定したことを報告し、今川が攻めてくるのを将軍の権限で止められれば、という目論見があったのですが、当の義輝は心が折れていて今川を止める手立ては官位を与えることだけのようです。
「今は将軍様に力がない」と話で聞いていた光秀も、「あっマジだったんやな」と実感した雰囲気でした。
信長も「いやそれじゃ無理でしょ」と半ば諦めた様子なのが切ないです。
信長と再会した光秀はテンション上がりつつ、「なんか疲れてますね」と信長のメンタルを見抜きました。将軍の様子は分からなかったけど、信長のことはすぐ分かるのがなんだか素敵。
予告を見るとそろそろ桶狭間の時期でしょうかね。直虎の時は軽いノリで岡崎城に入った家康でしたが、今回は真面目に交渉する感じです。
まとめ
光秀のテンションと周りとの差が激しい回でした。
いよいよ桶狭間が近づいてきて、周りが「信長ヤベェ!」と認識する頃ですが、光秀はどう関わっていくのか楽しみです。
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