直虎36話「井伊家最後の日」まさかの龍雲丸が大勝利! ……まじかよ!!
とどでございます。
今回のサブタイトルの元ネタは「合衆国最後の日」。
アメリカ映画でサスペンスもの。
いやぁ……龍雲丸が持っていきましたね。
そういえば龍雲丸は「直虎」という名前は知っていても、女性としての名前である「おとわ」は知りませんでした。
名前を聞く様子は「君の名は」のような感じ。
第21回「ぬしの名は」では直虎が龍雲丸の名前を聞く構図でしたが、今回は逆になりました。
北条に身を寄せることになった氏真
徳川と和睦し、命が助かった今川氏真。
戦いの後は北条氏康の元に身を寄せていたようです。北条氏康は、氏真の妻・春(早川殿)の父親なので、義実家に駆け込んだイメージ。
氏真のヨイショっぷりがいい感じですね。マスオさんを思い出します。武田が四方を囲まれてしまったのは「天誅」だなんて言っていましたが、そう言っていた本人がその回で退場するなんて。
滅多なことを言うもんではありませんね。
徳川家の嫁姑問題
「何で井伊を見捨てたんだ!」と駆け込んできた瀬名。酒井忠次が落ち着かせようとしますが、「あんたには聞いてない!」と一蹴。
「しょうがないことだったんだ」と家康は力なく答えました。状況が悪かっただけで、積極的に見捨てようとはしてなかったですもんね。そうこうしているうちに、瀬名にまくし立てられている様子を見た姑がやってきました。
家康の生母である於大の方です。
「そうきつく言わないでね」なんて優しく言っていますが、立場上逆らえないのを分かって言ってるんでしょうね。こわいこわい。
ちなみに、於大の方を演じている栗原小巻さんは、この役を演じるのが2回目だそうで。1回目は、1970年に放送されたドラマ「竹千代と母」とのこと。
幼い頃の家康とその母を描いたドラマなので、ちょうど若い頃に演じてたようです。
近藤を看病
川名にいるみんなが、井伊谷に戻りやすくなるように。
そんな思いから、直虎は自分の中にある感情を封じ込めて、近藤康用の看病を行いました。太ももに大きな傷があったので、運が悪ければ歩くことも難しい状態になってしまう可能性がありました。
でも直虎が看病したおかげか、何とか歩けるレベルまで回復しました。「立った! 殿が立った!」と家臣がハイジみたいな喜び方をしていましたね。
近藤康用の提案
もし中野や奥山といった井伊の人で、望む人がいればうちで召抱えるよ、と近藤康用から提案されました。
井伊を再興しないのであれば、家臣たちにとっては悪くない話です。政次を討った怨敵ではありますが、近藤自身は政次以外の人に対して恨みを持っていないので、こんな提案ができたのでしょう。
もちろん、直虎が感情を押し込めて看病してくれたことのお礼もあると思います。
常慶もやってきました
何度か家康に井伊の件について上奏してきた松下常慶でしたが、その祈りは実らず、井伊はなくなってしまいました。
その力不足を詫び、その印として、虎松を松下家の養子として迎え入れ、家督はそのまま虎松に譲りわたす、とまで言いました。
名前は松下になるけど、その松下をそのままあげるよ、と提案してきました。かなり身を切っています。
徳川と手を結ぶため、井伊に無理を言ってしのを輿入れさせた手前、結果を出せなかったことが申し訳ないようです。
井伊であることにこだわらなければ、しのに会えるし、虎松にとっても悪い話ではないですね。
もうやめちゃおう
家を再興したら、また民や家臣たちを戦に巻き込んでしまう。でも直平、直盛、直親、そして政次が命を懸けて繋いでくれた井伊を無くしていいのか。
そんな自問自答を続ける直虎に、龍雲丸も和尚様も、「もうやめちゃおう」と言葉をかけます。どっちも選べない、ということは、どっちを選んでもそのメリットがあるということ。
そういう意味で龍雲丸は「どっちでもいいんじゃないですか」と投げかけたのでしょうね。
和尚様も、「やめじゃ、次郎。井伊はここで終わらせよう」と選択に苦しんでいる直虎に声をかけました。次郎にしたのはわし、次郎から下ろすのもわし。
自分が責任を取るから、もう休みなさい、なんていう和尚様の優しさでした。和尚様は直平の子供ですから、相当長いこと井伊を見守ってきたことでしょう。
和尚様だって井伊が無くなるのを見るのは辛いことですが、それでもこれまで女子にありながら井伊を守ってくれた直虎が苦しませたくはなかったんですね。
そうと決めたら
川名のみんなに、直虎自身の考えを伝えなければなりません。
一番ショックを受けているのは之の字。「やはり女子か。……その女子に、一生ついていくつもりだったのだが」と落胆を隠しきれない様子でした。
後になって、高瀬がフォローを入れていたのが良かったですね。
割り切れないでいる之ぴょんに対し、高瀬は「どこにいようとも、私は井伊の高瀬だと言います」とフォロー。
その言葉で、近藤への臣従を決めたようでした。あれ? 新しいフラグが……。
虎松にも伝えなきゃ
いつか井伊の殿になると信じて、三河のお寺で修行を続けている虎松。直虎の「井伊を復興しない」という言葉は寝耳に水でした。
そりゃ、あっさり認められないよね。
直虎は好き放題言われていましたが、虎松の感情をぶつける先になることしか、今はできませんでした。このことを伝えた直虎は帰りましたが、和尚様は残りました。
泣きじゃくる虎松に「あやつはもう殿ではない。だから、従わなければならない道理はない」と悪いことを言い始めましたね。昔のおとわをそそのかす時の和尚様です。
実に生き生きした表情をしていました。
君の名は
これまでの経緯をご先祖様や散っていた者たちに報告する直虎。
殿として最後のお仕事のつもりのようです。そこに龍雲丸がやってきました。
「かしら、おぬしは何かやりたいことはないのか」と、龍雲丸の身の振り方を問います。
「一緒になりたい女子がいる」と答える龍雲丸。
中学生の告白シーンのような、甘酸っぱさと恥ずかしさを感じるシーンでした。
「私でよければ話を聞こう」と直虎が言いますが、何か期待しているような表情。
「その子の名前を知らねぇんでさぁ」
あ、殿としての名前は知っていても、普通の女の子としての名前は知りませんでしたね。何だか第21回「ぬしの名は」を思い出します。
最後には「おとわじゃ」と名前を教えた直虎。
幼馴染3人組の思い出の中に龍雲丸が入ってきたようで、何だか微妙な心持ちですが、ふたりはくっつくことになりました。
政次派としては諸手を挙げての歓迎はできないけど、でもその政次がおとわを龍雲丸に託したんだから、まぁしょうがないか。
還俗して農婦に
登場人物それぞれの身の振り方が描かれました。虎松は松下に養子として入り、生母しのと一緒に暮らすことができました。中野直之は、高瀬と一緒に近藤に臣従することに。
直虎は還俗して、農婦になりました。
還俗を許可しなかった今川がもういないのだから、いつでも還俗できる状態でした。というわけで第3部完!
そして月日は流れ……
1571年、北条氏康が逝去し、武田を囲む一角が崩れました。これを聞いた武田信玄は大喜び。氏康の息子、北条氏政は、これを機に武田と和睦しました。
そうなると、氏康の元に身を寄せていた今川氏真はピンチ!
なので、今度は家康の元に駆け込みました。家康にとっては悩みのタネ。武田に引き渡せば和睦できるかもだけど、後ろには織田が控えているし。
厄介な荷物が転がり込んできました。
まとめ
井伊が解散し、それぞれの道へ。
ワンピースだって麦わらの一味が解散してたし、修行期間は必要ですよね。
直虎は修行というよりは休養みたいな感じですけど。
おまけ
サブタイトルの元ネタ集作りました。
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