直虎42話「長篠に立てる柵」まさかの腐女子歓喜展開で攻めるNHK

2020年2月7日

腐ってやがる早すぎたんだ

とどでございます。

今回のサブタイトルの元ネタは「戦場にかける橋」。

ピエール・ブール氏の小説、及びそれを原作とした映画です。

今回のメインは長篠の戦い、と思いきや万千代が後ろの初めてを家康に捧げる覚悟を決める場面。戦に向かうかのような気合の入れようでした。

NHK、攻めてるな。それは冗談として、影の努力を認めてもらった点が見せ場でした。

井伊の力を借りず、万千代が自分の力でやり遂げたことなので、それは家康も認めてくれました。よかった。

信康が信長とご対面

嫁の父は第六天魔王でした。

義父が信長だと義実家に行くのためらいますね。あの信長を前にして堂々としている信康は立派です。信長は信康と仲良くなるためか、お茶碗をプレゼント。

でも「私が功を立てた訳ではないから受け取れない」とお断り。信長を相手に「はい」か「YES」以外の返答ができるなんてすごい。

この毅然とした態度に、信長もご満悦のようでした。ちなみにこの茶碗はのちに井伊に回ってきました。

留守居も日ノ本一に

戦場に行って武功をあげようと企んでいた万千代でしたが、あえなくお留守番に。「日ノ本一の留守居を頼む」と家康に言われたため、それを実現させることにしました。

この辺りの「やるからには徹底的に」感はいいですね。まずは草履を置く棚を大きくして、後任の草履番が仕事しやすい環境づくりを行いました。

モブ小姓から頼まれた武具の手入れも徹底的に。万福とちゃんと目的を共有して、基準も共有していたので、リーダーとして片鱗が出てきたかも。

長篠に柵を立てよう

戦いのために柵を立てる策を立てた織田・徳川陣営。今週キングダムを読んでいたからか、柵に向かって突撃する恐怖を感じました。

それはさておき、ここで六左衛門が大活躍。中野直之と六左衛門はまさに長篠の柵を立てる作業をしていた訳ですが、丸太が足りないとの噂を入手。

木を切り出す技能に優れた六左衛門がいたことで、丸太の調達の仕事を得ることができました。万千代サイドと之の字サイドの両方で、求められた仕事+αの成果を上げているのは面白い構図ですね。

山県が討ち取られた!!

今川攻めで大活躍していた武田の家臣、山県昌景が討ち取られました。「あれは罠です」と武田勝頼に進言していたのに、勝頼は突撃命令。

この辺は若さが出ました。

それでも突っ込んで行く山県昌景はお見事でした。恐怖の代名詞である赤備えの山県でも、三段撃ちには敵わなかったようです。

褒美に茶碗を

長篠の戦いでの祝勝会で、勝利の美酒に酔いしれる之の字と六左衛門。するとなぜか信長からの呼び出しが。

「これはやっちまったか……?」と六左は不安げです。上の人と合意したお仕事じゃないので、場合によっては「お前なに余計なことしとんねん」と怒られることだって考えられます。

恐る恐る信長の元に向かうと、なんと褒美に茶碗をもらいました。プルプル震える六左衛門の反応が普通だと思います。このドラマの家康だって信長と最初に会った時はビビってましたし。

そう考えると、家康の息子である信康が堂々としていたのは特別なことだったんですね。信長が信康との会話で「徳川の将来は安泰だ」と言っていたのは、「徳川の将来は安泰だ(だから早めに始末しておこう)」ぐらいの意味だったのかもしれません。

この後信康はハラキリの憂き目に遭いますし。

手柄の横取り

1ヶ月かけて武具の手入れをした万千代。

長篠での完全勝利を受けて、織田・徳川連合軍がさらに遠江へと進軍したことで、万千代の手入れした武具が日の目をみることに。

何かしら認めてもらえるかと思いきや、万千代に武具の手入れを依頼した小姓が手柄をぶんどっていきました。クソ上司め。

やり場のない怒りは本多正信に向かいました。アザができるほどの威力で殴られて許す正信は大人です。

その正信は、「自分の立場すらも強みに変えよう」とアドバイス。正信強い。

腐女子歓喜の展開

戦に勝って、意気揚々と帰ってきた家康たち。

宴会が行われる中、万千代は家康の寝所に呼ばれました。

呼ばれるときに榊原康政から「綺麗な格好で向かえ」と言われたもんだからさぁ大変。

「そういうこと」だと覚悟を決めることになりました。

織田信長だって森蘭丸がいたし、小姓が夜伽的な役割をしていたこともあったようで。万千代は「これも仏の思し召し」だなんて言っていましたが、ブッダを腐女子扱いだなんてひどすぎます。

戦の準備と同じくらいの尺を使って、覚悟を決めたり、綺麗なふんどしを締めたりと、製作側の熱い思いが感じられます。腐ってやがる……早すぎたんだ……。

噓から出たまこと

向かってみれば勘違いでした。家康が女好きでよかった。危うくお茶の間が凍る所でした。

家康の用事は、武具の手入れをしたのが万千代と万福であることの確認。見ていてくれる人はちゃんと分かってくれるんですね。

嬉しくなった万千代はうるっときたようです。でもその様子を見て、「いっそ本当に色小姓とするか」なんて言い出す家康。

腐女子歓喜。

まとめ

なんかもう最後の腐女子歓喜展開の印象が強すぎて。サブタイトルにもあったはずの長篠の戦いがインパクト的に負けています。

NHK、選挙の日になんてもんをぶっこんでくれたんですか。後数回、惰性で終わるかと思いきや攻めてるなぁ……。

おまけ

サブタイトルの元ネタ集作りました。