いだてん17話感想「いつも2人で」スヤさんの聖母っぷりといったらもう
とどでございもす。
ベルリンオリンピックが無期延期になり、夢破れた金栗四三。選手として一番いい時期だっただけに辛さは想像を絶することでしょう。
それでもスヤさんが支えてくれたおかげで、後進を育てるために教師になる夢ができました。スヤさんは聖母ですね。
あと読売新聞の記者が駅伝の話に乗っかるのは、分かっていてもニヤリとしてしまいます。箱根駅伝といえば読売新聞ですもの。
今回のサブタイトル
今回のサブタイトルは「いつも2人で」。元ネタはオードリー・ヘップバーンが出演していたイギリス映画です。多分。時間軸がぽんぽん飛ぶあたりはいだてんと似てるかも。
スヤさんと力を合わせて前を向いて進んでいく様子がタイトルとぴったりです。
……でも元ネタでググってストーリーを見ると、シーンによっては主人公夫妻のどちらかが浮気してたりするので、ググらない方が幸せでいられるかもしれません。
仲間たちの励まし
ベルリンオリンピックが無期延期となって、それを目標に日々トレーニングを積んでいた金栗四三は失意のどん底に落ちました。
播磨屋の2階で引きこもる四三を励ますため、学生時代の仲間たちや先生が駆けつけてくれるのがアツいです。あとしっかりと混ざっている清さんも。
彼らが励ましてくれているのですが、なかなか元気にならない四三。そこに駆けつけたのはなんとスヤさん。また東京まで来てくれました。
そして水をぶっかけて目を覚まさせます。幼馴染で夫婦だからできる芸当でしょうか。
持ってきたいきなり団子で励まし、金メダルを取った時の笑顔を作るためほっぺを引っ張るスヤさん。今回は聖母感満載でした。
あと仲間たちが誰一人として金栗四三が結婚していることを知らないのもシュール。「これ(小指)かな?」「いやいや、そんな訳ないっしょ」みたいなノリでしたが、結婚してるんですよねぇ。一歩前に進んでいます。
金栗四三が50人いれば金メダル50個
寝る間際にスヤさんと謎の会話をしていた四三。自分が50人いれば金メダル50個だ!! なんていうぶっ飛んだ発想から、何人かで走って大阪まで行くスタイルの競技を思いつきました。
それを嘉納先生に真っ先に伝えに行くのもいいですね。オリンピックが開催されないことを知った時の表情とはまた対照的。
読売新聞の記者と出会い、日本体育協会で東海道五十三次の駅を順々に走っていく「驛傳(駅伝)」なんて洒落た名前に決まったりと、お正月の風物詩を知っている身からするとニヤニヤが止まりません。
放送後の解説では夜間も走っていたなんて話もあり、走り終わった選手たちが明かりを持って周囲を走ってくれるなんて素敵エピソードもありました。体力ありすぎじゃないですかね?
金栗四三が選抜した選手たちが走っていたことを考えると、当時の日本でトップクラスの選手たちが集まっていた訳ですから、そんなの問題ないレベルの人たちだったのかも。
タスキもスヤさんから
スヤさんが掃除の時に使っていたタスキを見て、四三は駅伝で選手が渡すバトンとして使えると閃き。
四三がトレーニングしている間も仕送りで生活を支えてくれたし、スヤさんがいなかったら駅伝生まれてませんでしたね。
練習にも付き合ってくれるし、スヤさんの気遣いと言ったらもうそれはそれは言葉で表せません。
聖火リレーとのリンクも
駅伝が出来上がっていくのと同時に、1964年のまーちゃん(田畑政治)パートで聖火リレーの話題も上がりました。
何人かで決められた区間を走り、手に持っているものを渡してつないでいく部分は共通しています。
聖火リレーで使っているトーチって水の中でも火が消えないなんて話を聞いたのですが、あれってどうなってるんですかね? ソチオリンピックの時は水中も通っていたような気がします。
……と話がそれましたが、志ん生の呼びかけとまーちゃんの「見てたよー」が繋がっているのがいい感じでした。この二人は若い頃に会っている知り合いですものね。
トラブルがありつつも駅伝完遂
読売新聞の記者、天狗クラブのプロモーターと協力して駅伝が無事開催されました。
途中で選手がアキレス腱を損傷する事態に陥りましたが、別の区間を走っていた選手が戻ってきて代わりに走るなんていうパワープレイで続行。
最終ランナーは金栗四三が見事に務めました。
東海道を走って約42時間で制覇するとか、冷静に考えると早すぎですね。国土交通省の横浜国土事務所のホームページを見ると、飛脚にリレー形式で手紙を運んでもらうと3~4日で東京-京都間の手紙が届いたみたい。これに匹敵するくらいか、あるいはそれより早いペース。
今だと東京-箱根の往復が11時間前後なんていう驚異的なスピードになっています。箱根駅伝の距離は往復で217km、東京-京都間の距離は約500kmなので、単純計算すると約25時間で走破する計算に。コースが違う点は考慮しないといけませんが、100年の積み重ねでここまで早くなったんですね。選手たちの並々ならぬ努力に頭が下がるばかりです。
その原点となった金栗四三もすごい人ですね。ドラマだと「ば!?」「ばば!?」ばかり言っているような印象を受けますが実態はすごいんです。
子どもができた
金栗、子どもできたってよ。
めでてぇ。
まとめ
ベルリンオリンピックが延期になったけれども、スヤさんのおかげで金栗四三は立ち直りました。心の痛みを理解してくれるパートナーがいるってのは素敵なことです。
次回のサブタイトルは「愛の夢」。元ネタは昭和24年(1949)に出版された谷村まち子の小説です。ジャンルが少女小説となっており、女子のスポーツが中心の話題となる次回に合っていそうな感じ。
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