西郷どん第24話「地の果てにて」流されて沖永良部島までたどり着きました
とどでございます。
切腹を回避したものの、国父に逆らった罪で島流しになった西郷さん。徳之島に流されることとなりました。
徳之島では愛加那さんと子供2人に会うことができ、束の間の癒しが訪れました。
が、ヒー様にそっぽ向かれて、挙句「俺と話したければ西郷を連れてこい」だなんて言われた久光が「どいつもこいつも西郷、西郷!」と怒って薩摩から一番遠い沖永良部島への移動を命じました。
しかも沖永良部島では雨ざらしの牢屋に入れられてしまい、いよいよ西郷さんも倒れてしまいました。
沖永良部島の人々が処罰覚悟で西郷さんを救い出したところでイカ、次回。
今回は西郷さんの心境を表したかのように、「待ち」の時間が多めに取られていました。ストーリーが進まないもどかしさと、西郷さんの心境がリンクしている感じ。
前回のあらすじ
久光の命令をガン無視して京に入った西郷さんは、倒幕派の志士と腹を割って話そうとしたものの、追いかけてきた一蔵が「わいとおいで刺し違えるのじゃ」とヤンデレめいた心中を提案してきました。
心中は回避して、昔の仲間が揃ったところでかつてのようにうなぎ取り競争が始まりました。
昔のような関係を描くなんて嫌なフラグを立てつつ宿に戻ると、早速西郷さんと新八が久光の前に連れていかれました。
「わし自らぶった斬ってやる!」と息巻く久光でしたが、側近の小松帯刀が「西郷は物差し。大物ほど西郷をうまく使いこなせるって斉彬様が言ってたよ」と進言したことで切腹は回避。
ただ、お咎めなしともいかずに西郷さんと新八は島流しになりました。
西郷さんが京を去ったことで、倒幕派の志士のストッパーが無くなり、その中心人物である薩摩出身の有馬新七の元に志士が集まってきました。
幕府と仲良くしようとする勢力に討ち入りを企てるものの、薩摩の追っ手が寺田屋に駆けつけあえなく戦闘開始、薩摩同士、かつての友同士で斬り合う悲惨な状況となったのでした。
今回はこんな話
今回のハイライトはこちら。
- 徳之島に流された西郷さん、会いにきた愛加那さんと嬉しい再会
- 久光、朝廷の勅使を江戸に招き入れる大手柄
- それにより将軍後見職となったヒー様は、久光を「兄の猿真似をする芋」と言いすてる
- 挙句「俺と話したければ西郷を連れてこい」とまで言われる
- 西郷が大っ嫌いな久光は、八つ当たりで西郷を沖永良部島に移送させる
- なんなら牢屋に入れるまである
- 沖永良部島で島民の優しさに触れる
- 嵐でついに西郷さんが倒れる
- 謎の流人の口移しで白雪姫ばりの復活
- 処罰覚悟で衰弱した西郷さんを助ける島民たち
今回も気になる所を中心に。
愛加那さんだ
徳之島では、もう会えないと思っていた愛加那さんとの再会。
開始数分にしてクライマックスです。二人目の子供も連れてきてくれたので、西郷さんはちゃんと自分の子供に会うことができました。
二人目の子も菊池源五の菊を取って「菊草」と名付けられました。
愛加那さんが会いにきてくれたし、これでハッピーエンドでいいんじゃない?
ダメか。
ドヤ顔久光からのぐぬぬ久光
倒幕派の志士たちの取り締まりによって朝廷の信頼を得た国父・久光。
江戸に入り、朝廷の勅使を将軍に合わせる手はずを整えました。
幕府の威光が鳴りを潜めたとはいえ、地方の藩主の父親がここまで出来るのはすごいことです。そりゃ久光もドヤ顔ですよ、ドヤ顔!
結果、一橋慶喜公(ヒー様)が将軍後見職に就き、松平春嶽(橋本左内の殿)も政事総裁職に復帰しました。
ヒー様との謁見で、「これからはお二人を助け、日本を強い国にする所存です」ドヤ顔で手柄を語る久光はまっこて嬉しかご様子にございもす。
が、「お前が日本の何を知ってるのだ。兄の猿真似でもするつもりか? しかもお前国父とか言ってるけど、ただの隠居だろこの芋が」とボロクソに叩かれます。実際には藩主にもなってないので隠居ですらないのですが、それを突っ込むのは野暮ってもんです。
つい熱くなって薩摩弁で反論しそうになる久光様が微笑ましいです。それすらも「日本語でおk」と煽るヒー様まじで容赦ない。
挙げ句の果てには「俺と話したいなら西郷を連れてこい」とまで言われる始末。
せっかく西郷を排除したのに、まだまだ西郷の影が久光に付きまといます。
怒りのあまり自分の手をカジカジしちゃう久光様かわいそう。西郷さんが主人公なばっかりに嫌な役やらされちゃうなんて。
八つ当たりが西郷さんに
ヒー様にフルボッコにされた久光は西郷さんに八つ当たり。
徳之島にいた西郷さんを沖永良部島に移送することにしました。
しかも移送先では囲いを作るように、という嫌がらせも忘れません。久光様かっこいー。
うん、ごめん。
牢屋にまで入れるとなると、もういよいよ許す気がない、と他の人も思ってしまいます。
沖永良部島の人たちも同じように思っていたらしく、すぐに切腹の沙汰が下されると思って貴重な食料を分けてくれました。
その優しさが辛い……。
また字幕ゥ!!
新しい島に来たということは恒例の字幕タイムです。
沖永良部島の役人である土持さんは割と薩摩言葉を話していましたが、その母親が話す言葉は奄美大島で鍛えられた西郷さんも「島の言葉は分からん」と困惑している様子。
字幕が出ていると、先に文字で内容を読み取ってから言葉を聞けるので、なんとなーくわかる気もするのですが、西郷さんに取っては字幕が出てないので困っちゃいますね。
今回も言語的な対比があって面白かったです。
江戸から見た薩摩言葉はやっぱり分かりにくいからヒー様は「大和言葉で喋れよ」と久光を煽りました。西郷と話をしたから本当は薩摩の言葉でも分かるのにね。
そいで、その薩摩言葉を使う西郷さんは、沖永良部島の言葉に触れてちょっと戸惑っていました。
言葉というのは単なる音声記号ではなく、文化の表れですから、それを理解できない(しない)というのは、相手がどういう考えでいるのか分からないということ。
特にヒー様が薩摩言葉じゃ分かんねーよと言っていたのは、久光が自分で国父を名乗っていることに理解を示していないことも意味します。
「国父とか(笑)」みたいな感じで煽ってましたもんね。久光はいかんせん薩摩以外で認められてないので、国父(自称)の状態なのです。悲しい。
謎のおっさん
沖永良部島には謎のおっさんがいて、西郷さんにちょっかいをかけて来ます。
西郷さんに手紙が届けば勝手に読んじゃうし、「一蔵どんを信じちょう」と言えば「人はみんな裏切るんだよ」と悲しい話をしだすし。
この人は裏切られて島に流されたのね。
もう既に10年くらい島にいるみたいで、島の住民とも交流はあるみたい。
そしてこのおっさん、今回何が印象的だったかって、具合が悪くなって倒れている西郷さんに水を口移ししてたこと。
辛い目にあっているのに友達を信じて待ち続ける西郷さんに心打たれたんですかね。
NHKの特集ページでも『吉之助初のキスシーン!?』と煽ってますし、完全におっさんずラブですね。家族と見てると反応に困るわ。
今回は間が強調されていた
沖永良部島に来てからストーリーの進みが止まった感じがありました。
西郷さんの「待ち」を強調するためか、風景だけを映している時間が多くなりましたし、視聴者的にももどかしい感じが生まれる演出でしたね。
江戸ではイベントがどんどん進行していますが、西郷さんの立場だと、この辺りはじっと耐える期間ですね。
史実の2回の島流しを知っていても、やっぱ辛い期間です。
再起に期待。
まとめ
島に流されるのまでは何とか希望が持てても、雨ざらしで牢屋に入れられるのは絶望感がでかいっす。
そしてその原因を作った久光様は江戸だと国父(笑)状態なので、ストレス解消に西郷さんに八つ当たりする始末。
この久光は史実の久光様と切り離して考えたいです。ドラマオリジナルキャラ的な感じで。
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