麒麟がくる第五回感想「伊平次を探せ」チラッと出てくる本能寺

2020年2月23日

麒麟がくる

とどでございます。

松永弾正がこんな早いタイミングで再登場してくれるなんて(歓喜)

斎藤道三をリスペクトしているからか、光秀に対しても優しく接してくれる良いおじさんですね。将軍家チームには内緒の情報を流してくれましたもの。

京では本能寺も出てきました。いきなりラスダンが出てきたような感覚です。当の光秀にとってはまだなんの感慨もないんですけどね(笑)

一発で命中させる道三

光秀から鉄砲の扱い方をレクチャーされ、一発で的に当てました。さすが道三。さす道。

「見ろ! 当たった!」とはしゃぐ道三がめっちゃかわいいです。

鉄砲の威力を目の当たりにして、将軍家が鉄砲を集めている情報と結びつけた道三。光秀に調査を依頼することになりました。

あとで分かることですが、将軍家は抑止力として鉄砲を集めていたんですね。光秀の視点、つまり戦で鉄砲を運用する現場の視点だと、「打つまでに時間がかかるから実用は難しい」となっていたのが、もう少し上の立場になると別の見方になるのが面白いですね。

松永久秀も言っていましたが、鉄砲が恐ろしいものであるとお互いに理解しているのであれば、うかつに手出しをしないようになるはず。この考えは斎藤道三もすぐに理解しそう。

現代に翻訳すると核の傘理論になってしまうので、その恐ろしさはひしひしと感じます。松永と三淵の会話であった「お互いに100丁を上限としないか?」という提案ですが、裏ではエスカレートしそうな雰囲気があったので、恐ろしさはひとしおです。

実は幼なじみの伊平次

冒頭では「伊平次」の名前にピンときていなかった光秀。しかし実際に会ってみたら「お前あの伊平次か!」と思い出した様子。12年以上会っていなかったのによく顔が分かりましたね。

探し求めていた鍛冶屋が実は幼馴染でしたとか最高にドラマチックです。

今回の話を見ていて思ったのが「戦国時代もコネが大切なんだな」ということ。

  • 松永久秀と明智光秀(1年前の堺)
  • 三淵藤英と明智光秀(1年前の堺)
  • 伊平次と明智光秀(昔の美濃)
  • 細川藤孝と明智光秀(同じ流派)

光秀はいろんな人と繋がりがありますね。「知っている人なら話は早い」というのは今でもそうなので、合う人物が今より少ないであろう戦国時代だったらなおのことこうした繋がりが大切にされるんだと思います。

伊平次の場合は特に命の恩人ということもあってか、あっさりと光秀に協力してくれました。

これを見た松永久秀は「わしの分の20丁も頼んでおいてくれ」と、したたかでした。「ワシに恩を売っておけ!」なんて、未来への投資を促す松永さんさすがです(笑)

光秀に会えなかった駒さん

駒さんは光秀のこと気になっている感じでしょうか。京に帰るとなって挨拶に行ったものの、光秀に会えなくてめっちゃガッカリしてましたし。

確かにあの時代のことを考えると、今ほど簡単に他の地方に行くのは難しいでしょうから、一生会えないかもしれない、というのはよくあるのかもしれません。

その状態で京で見かけてしまったのだから、これはもう運命感じちゃいますね。「あぁ、つまらない」と光秀のことを考えている自分に対して言い聞かせている姿もグッときます。

それにしても東庵先生は何事もなかったかのように尾張から美濃に帰ってきていましたね。前回、東庵先生に薬草を売りにきた商人(光秀と菊丸)に追手を差し向けていた織田信秀でしたが、東庵先生に対しては特に尋問とかもしなかった感じかな。

それとも東庵先生はあんな感じですから、のらりくらりとかわしていたのかも。

出てくるのは腹黒ばかり

このドラマ、腹黒な人多すぎませんかね?

松永久秀をはじめ、三淵さんもにっこり笑っているようで目が笑ってない感じですし、斎藤道三は言わずもがなですし。

松永久秀と三淵さんの会話シーンはヒヤヒヤしました。割と真っ直ぐな青年の光秀にとっては、胃が痛くなるような場面だったと思います。

松永久秀は光秀に対しては結構優しいのが素敵。……なのですが、利用価値があるからか、本当に斎藤道三をリスペクトしているからなのかは謎ですね(笑)

鉄砲を向けられる恐怖

三淵さんに喧嘩を売った後は、光秀を屋敷の中に招いた松永久秀。

そこではなんと鉄砲を向けられてしまいました。

これ、冒頭の藤田伝吾に鉄砲を向けていたシーンとリンクしているのが面白いですね。藤田伝吾も、光秀も、鉄砲を向けられることのヤバさを知っているからどちらのシーンでも驚いていました。

確かに、鉄砲のことを何も知らなかったら起こらない反応なんですよね。知らなければ「筒を向けてどうしたの?」とポカーンとしてしまうでしょうし。

光秀も同じことをしていたのですが、それが戦の抑止力になるとまでは思い至っていませんでした。松永久秀のレクチャーがあったからこそ、考えの幅が広がりましたね。

まとめ

今回は鉄砲の扱いに対する現場の意見とマネージャークラスの意見の差異が見られた回でした。

立場が変われば物の見方が変わる、という実例を光秀が学び取っている姿が印象的です。

次回の予告を見ると、松永久秀の主君である三好さんがピンチになっていました。光秀もそこで戦っているような感じでしたので、完全に巻き込まれ型の主人公になっています。