麒麟がくる第四回感想「尾張潜入指令」東庵先生裏切ったんかと思った

2020年2月15日

麒麟がくる

とどでございます。

タイトルが「尾張潜入指令」となっていたものの、東庵先生を追いかけて尾張に潜入するきっかけとなったシーンを語らず、菊丸との会話で説明していたのは新しさを感じました。

尾張にいて「美濃でこんなこと言われたわwww」って信秀に正直に伝えている東庵先生にはヒヤヒヤしましたが、視聴者に見えないところで光秀とは打ち合わせ済みだったんですね。

「麒麟がくる」では視聴者がハラハラするシーンを意図的にマシマシにしていると感じました。

道三のハッタリ

商人の考え方も持っているからか、「十兵衛、こやつの首をいますぐ刎ねよ!」とハッタリをかます道三。あとで「京で面白い魚を釣ってきたな」と言っているシーンがあったからハッタリだと分かったものの、面会のシーンではガチでやる気だと思ってました。

東庵先生と話すときの近さもなかなかツボ。月9のキスシーンでもあんなに近くでずっと話してたりしませんよ。あの強面が目の前10cmのところにあるんですよ? しかもいつでも自分を斬り捨て御免できる人ですからね。おおこわいこわい。

まだ今の時点では得体のしれない強キャラという位置付けです。

道三は他の登場人物の誰と話していても裏がありそうでヒヤヒヤします。だからこそ目が離せなくて魅力的なのかも。

東庵先生の2重スパイ芸

光秀が京から連れて帰ってきた望月東庵先生は、実は尾張の織田信秀と仲が良かったようです。名医だと各地から呼ばれるからか、繋がりがあるみたい。

他の人の診察情報も握っているというのは、道三から見たら宝の山に見えるでしょうね。いくらでも利用価値がありますから。

この東庵先生、信秀とは繋がりがあったものの、駒を人質に取られたため、光秀に協力して信秀の体調を伝えてくれました。

この辺りの事情はドラマの中で語られず、尾張で信秀と談笑する東庵先生の姿が描かれていました。光秀もいつの間にか商人に紛して菊丸と一緒に尾張に来ていましたね。

ドラマで描かれていた東庵先生を送り出すシーンの前辺りで打ち合わせをしてたのかな。語られなかったからか、「東庵先生は普通に信秀に付くのでは……?」なんて不安になりました。視聴者を不安にさせるのが上手ですね。

家康とご対面

信秀のお家にいた家康と、潜入していた光秀が出会いました。家康はだいぶ小さい頃のようです。これから今川に送られちゃうようですね。

今川の元にいた家康というと、直虎のときの阿部サダヲさんが思い出されます。40超えてる人が竹千代を演じていたのはシュールな笑いがありました。今回はちゃんとした竹千代で良かったです。いえ、また阿部サダヲさんでも良かったんですよ?

光秀と家康は信長を通して関わりがあったようですが、家康の幼少期にも会っていたとしたらドラマチックですね。「無理をせず、待つことです」が「鳴くまで待とうホトトギス」の精神につながったとしたらロマン溢れます。

竹千代が去ったあと、菊丸が三河の事情にやたらと詳しく語っていましたが、あれは農民として生活している中で得た知識なんでしょうか。詳しすぎませんかね?

菊丸の正体は忍者か何か?

東庵先生と接触を果たし、情報を持ち帰ろうとした光秀と菊丸の元に追手が差し向けられました。信秀って飄々としているようで締めるところはきっちり締めてきますね。伊達に戦国大名やってませんよ。

5対1で普通に戦っている光秀もカッコよかったですね。「弓なら並ぶものはいない」なんて言われていたり、刀でも無双したりと、こいつさては主人公だな?

光秀が応戦している間に菊丸は逃げてくれたようです。光秀もピンチに陥ったものの、謎の集団の援護射撃(石)で無事危機を脱しました。

彼らは菊丸が呼んでくれたんですかね。農民にしては戦闘慣れしているような感じでしたし、普段は農民を隠蓑にした忍者だったりして。忍たま乱太郎でも、忍者は普段畑を耕してるみたいな話ありましたもんね。

そう考えるとやたら薬草に詳しいのも納得できます。ひとたび戦となれば、その辺に生えている薬草を仕入れるミッションとかもこなしていたのかも。

乙女心には鈍い光秀

美濃にとっては無事、尾張に入った東庵先生と接触できたので、東庵先生と駒さんは解放されることになりました。

「駒どの、良かったな。京に帰れるぞ」

と光秀は喜びをあらわにしました。光秀にとっては、人質の立場にあった駒が解放されたことを喜んでいたのですが、駒さんはその事情を知らないこともあり、別の意味に取ったようです。

「まるで京に早く帰って欲しいみたい」なんて拗ねてしまいました。これはヒロインムーブですね。

尾張に光秀と菊丸が潜入するシーンでは「無事帰れたら望みのものをやる」と伝えていましたが、菊丸が「駒さんと結婚したいです」って言ったら光秀はどうしてたんでしょうね。乙女心に鈍い光秀は「よし、分かった」なんて返事をして駒さんに怒られてそう。

「本能寺」って単語だけで笑ってしまう

こんな序盤で本能寺の名前が出てくるとは。序盤でラスダンの名前がいきなり判明したみたいて感じ。

最初は鉄砲に興味を示さなかった道三も、光秀を通して鉄砲のことが分かってきたからか、だんだんノリノリになってきました。

鉄砲を作っている人の情報が入ったので、光秀はまたミッションを請け負って京に向かうようです。光秀仕事しすぎですね。過労死には気をつけてください。

強い武器を求めて旅をして、今度はその武器を作った鍛冶屋を連れてくるとか完全にRPG。

まとめ

「麒麟がくる」ではヒヤヒヤするシーンが多く、ついつい目が離せなくなってしまいます。

こんな序盤で竹千代の名前が出てきたのも戦国フリークへのファンサービスとしていい感じ。