麒麟がくる第八回感想「同盟のゆくえ」珍しく本音がポロリの光秀

麒麟がくる

とどでございます。

光秀がちょっと本音をこぼしました。帰蝶さまに尾張に行って欲しくないのでは? と問われて「そうやもしれぬ」とぽろっと言っちゃいましたね。

思ったことを言わないようにしていた感じがありましたが、駒さんの前では気持ちを吐き出しました。ラブコメだったら駒さんは本音を言えるポジションになっていそう。京に帰ってしまうのがもったいないです。

光秀の立場は結構微妙なところで、自分自身の気持ちも封じ込めなければならないですし、守護である土岐家のことも考えつつ、斎藤道三の目論見にも協力しないといけないですし。「胃が痛いから」という理由で駒さんを引き留めてもよかったのよ。

信長と対面

信長といえば本能寺、本能寺といえば光秀。

この光秀が本能寺するとはとても思えませんが、信長と初対面となりました。

特に何か会話をしたわけではありませんが、釣った魚を捌いて安く売る姿を見ているシーンが印象的。なんか普通の好青年ですね。

何をしてても「まぁ信長だから」となるのが信長です。光秀とはいつ手を組むことになるのかしら。

帰蝶さまと駒さん

光秀が尾張に行っている間、ガールズトークをしていたようです。

「帰蝶さまが十兵衛さまのことを好きでいるから、私は身を引きます」みたいなノリでいる駒さんに対し、帰蝶さまは「信長を見に行ったということは、十兵衛は尾張に嫁にいけと思っている。だから気にするな」なんてノリです。

「私が先に好きって言ったんだから手を出さないでよね!」みたいな恐ろしい形にはならなくて良かったです。帰蝶さまが大人すぎます。

幼い頃のエピソードトークも良かったですね。「大切な人に」と渡された栗の蜂蜜漬けを十兵衛に渡そうとしていたとか、やっぱり帰蝶さま光秀のことが好きだったんですね。

「好き」という気持ちだけじゃ結婚できないのが戦国時代。光秀だって本当は尾張に行って欲しくなくても、美濃のことを考えて断腸の思いで「尾張に言ってくだされ」と告げていました。

マムシさんテンション高いっすね

帰蝶さまの説得に成功した光秀の報告を受けて、大喜びの斎藤道三。テンション高くてこっちも笑うしかありません。

天守から美濃を見ているシーンでは、画面に映っていないのに三段笑いが響き渡り、存在感抜群でした。

対照的に光秀の気持ちを押し留めているような顔が映っているのが良かったです。自分自身の気持ちもあるでしょうし、義龍の言うことも分かるでしょうし。

この流れで義龍の元に連れて行かれるのもなかなか辛いですね。

土岐さんしたたか

守護の立場にいるから一番えらいはずなのですが、守護代の斎藤道三に手を出すのは躊躇われる土岐家。

光秀を懐柔しようとしつつ、失敗しても「放っておけ」と言える強さはあります。

守護と国衆がいる前で「血を流さずに尾張を手に入れるチャンス。このチャンスを逃すのは愚かだ」なんて啖呵切った光秀のガッツもすごいですが、みんなの前でずっと堂々と飄々としていた土岐頼芸も強いですね。

裏では稲葉良通を呼んで「帰蝶の気性を考えたら持って数年。様子をみよう」と道三との直接対決を避けながらも隙を伺っていました。

いやぁみんな腹黒だと見ていて楽しいですね(白目)

金 金 金!

金 金 金! 武士として恥ずかしくないのか!

まさか大河ドラマでロマサガリスペクトのセリフを聞くとは思いませんでした(違)

斎藤道三について、息子の義龍のセリフでした。武士らしさを重視する義龍に対し、商人としての考えも持っている道三。生き方が違うとどうしてもぶつかることがあります。

義龍からすると、美濃国の守護は土岐家なのだから、守護代である斎藤家が勝手に同盟結ぶとかダメっしょ、という感じ。しかも義龍からしたら、長年戦っていた相手のところへ妹が人質として嫁ぐんですもの、そりゃ止めたいですよね。

親父、お前マジか。なんて思っても仕方ありません。

駒さんが帰京

駒さんが帰京することになりました。

別れの前夜は宴会で盛り上がり、明智家の家紋が入った扇子もプレゼントされたようです。このシーン、伝吾たちが来なかったら良い感じの雰囲気になっていたかもしれません。

見送りに出た光秀は、「峠道まで」といいながら峠道に入ってもまだ一緒にいました。

これは帰蝶さまのことで頭がいっぱいだった感じですかね。駒さんのこともちょっとは気にしてそうな気もしますが、「長くいると別れが辛くなる」という考えからすると、帰蝶さまに対する気持ちほど強くはなさそう。

帰蝶さまに尾張に行って欲しくないのでは? と問われて「そうやもしれぬ」と答えたのも大きいですね。駒さんの気持ちに疎いのは帰蝶さまのことがずっと好きだったから、みたいな感じでしょうか。

主人公なのになかなか胸中を話さないから想像が広がります。最後のお手玉をしているシーンは背中で語っていたのが印象的です。

まとめ

貴重な光秀の本音が聞けた回でした。なかなか胸中を明らかにしないのは、謎めいた前半生のメタファーなのでしょうか。

次回予告ではまた「岡村さん何してはるんですか」なシーンが流れ、一気に気になる感じに。