直虎25話「材木を抱いて飛べ」政次との信頼関係に(・∀・)ニヤニヤした回
とどでございます。
今回のサブタイトルの元ネタは高村薫氏の小説「黄金を抱いて翔べ」かな。ドラマと映画にもなってます。
材木を売ったところまでは良かったものの、その売り先は徳川の三河と通じていました。
井伊にとっては「うわマジか知らんかったわー」と言うしかないですが、今川から見たら「またかお前ら……」と言う状況。
直親のこともあったので、疑われてもやむなし。
今回は政次との信頼関係が随所に見られたのがとても良かったです。
いつものことですが当ブログでは政次成分多めでお送りしております。
フラグの話
虎松と囲碁(五目並べ?)をする政次。微笑ましい。
「どこが勝敗の別れ道だったか」と問う政次に対し、真剣に考える虎松。分析マジ大事。
今回のキーワードはフラグ、あらため「伏線」でした。
後半、直虎は材木を売った成川屋が三河に横流ししていた、という嫌疑をかけられて今川に申し開きに向かいます。
その前夜、動ける家臣を集めて、起死回生のための伏線を張り巡らせていました。
物語的な観点では、幼い頃、無限コンティニューでごり押しして勝利をもぎ取った相手である氏真との再会を果たしたのも伏線のひとつでしたね。
幼い頃の恨みからか、「あ、こいつ許す気ないわ」と分かるのがグッド。
やきごて(トラウマ)
気賀で材木を捌くため、直虎はやきごてで材木に「井」の字を付けました。
烙印を付ける、というのは今で言うブランドのこと。井伊ブランドの材木を売ろう! というのがコンセプト。
このブランドが今回の後半、直虎の命を救うための伏線になっていました。
最初は直虎の誘いに乗らなかったものの、いっちばーん! を目指している虎松にとって、「誰が一番烙印を押せるかレース」の誘惑に打ち勝つのは難しかったようです。
それにしても「やきごて」というとロマサガ3を思い出します。
私の場合、最初に戦う四魔貴族は大体アラケスなので、彼のやきごてで仲間たちがどんどこ沈んでいった思い出があります。
あまり強くないうちから、ついつい魔王殿の奥まで行っちゃうんですよねー。
ツッコミが追い付かない中村屋
男たちの中に混ざって材木を船に積み込む直虎。
それを見た中村屋は「ツッコミどころ多すぎ!(意訳)」と方久に漏らします。
それにしても街のボスっぽさがあります、中村屋。
直虎たちをもてなす時にも、豪華な食事とワインを出していましたし、大物であることは間違いないです。
表立って自分が仕切るのではなく、龍雲丸たちを担ぎ上げて裏から動かす参謀タイプ。
龍雲党(何でも屋)
彼らは流れ者の受け皿の役割を果たしているそうな。
井伊を去ってから1年、気賀で活躍していたようです。
中村屋も買っているようだったので、気賀にとっては大事な存在なのかも。
物語の中では1年経過しているため彼らの中では久しぶりなのは分かりますが、視聴者にとっては前回ぶり。というかあらすじで会ったレベルなので、もう少し放っておいても良かったんじゃないでしょうか。
伏線とワインは寝かせるほどに旨くなるのです。
但馬、ついに願いが叶うな(・∀・)ニヤニヤ
尾上さんの氏真いいですね。
気賀に城を築いたら誰に任せるか考えていると「父親にそっくりですね」と奥さんに言われました。
海道一の弓取りと称された今川義元に似ている、なんて言われたら嬉しくなってにやけちゃうのが氏真。
歌と蹴鞠で生きてきた彼にとっては、偉大な父親に似ていると言われるのは大きな喜びなのです。
そんな折、塩留の検問で引っかかった人間から、井伊の材木が三河に流れたことが発覚。
政次を呼びつけて、上記のセリフを言ったのでした。このときの顔がまたいいですね。
対して政次は「え? 井伊、何かしたっけ?」と緊張の面持ち。胃も荒れそうです。
関口殿と一緒に行動することになった政次
政次だけに任せていたら、また何か企むかもしれない、なんていう嫌な方向の信頼からか、氏真の側近である関口殿が井伊にやってきました。
政次にとっては邪魔なことこの上ない。
表立って直虎を庇うことはできないので、とにかく様子をうかがう事しかできないもどかしさ。
申し開きに来い、と伝えた後は、政次の家までついてくるという関口殿。邪魔ァ!
完全に見張られています。
囲碁(テレパシー)
申し開きをどうしのぐか考える直虎は碁盤の前に座ることに。
虎松からは視えていませんでしたが、あれは政次とネット対戦だったらどうするか、と政次の打ち筋を元に考えていた場面なのです。
今回は囲碁をしているシーンが多いですね。これまでの回で家康も囲碁をしていることが多かったですし、重要な舞台装置のようです。
井伊の立場に関して白黒つける的な意味合いでしょうか。
政次からの信頼
関口殿が寝たことを告げるなつ。
外に聞こえないように、政次にくっついて情報を伝えます。
予告で見たラブコメシーンはここだったようです。
情報を伝えに行く、というなつに対して、「直虎様なら大丈夫」と信頼をあらわにする政次。
危険を冒さなくて済んだけど、なつはちょっと寂しそう。
前回の最後に直虎の成長を見た政次は、あれなら大丈夫だと信じた様子。ういやつめ(・∀・)ニヤニヤ
怒涛の作戦仕込み
直虎が家臣に伝えるナレーションを入れながら、家臣たちが実際に動いている様子が描かれました。
この構成結構好きです。
何の脈絡もなく持っていた薬を飲んで、熱を出すのも作戦のうち。
熱を出しながらも目的である足止めには成功しました。
床に臥せる直虎を心配する政次もまた良かったです。ほっぺに手を当てて「俺の手は冷たかろう」だなんて、見ていて(・∀・)ニヤニヤしました。
やさしく毛布を掛けてあげているのがまた。
回復後、今川館に着いてしまった後でも、「申し開きの直後に今川館が焼け落ちるかもしれぬ」と、第3回のおとわ様を彷彿とさせる姿も。
和尚様のいないところでは昔のおとわの顔を見せているようです。
いい風ね
龍雲丸達と共に井伊の材木を取り戻した家臣たち。
何故かゴクウをマストに縛り付けるといい風が吹くようです。この辺はファンタジー。
風を受けて進む船にとっては、風の有無は非常に大事。
直虎を救出すべく、風と共に一路駿府へ。
それにしても龍雲丸って船の名前みたいだよねーなんて思ってたらついに船に乗りました。
船長っぽいふるまいだし、服装だけみればジャック・スパロウ感。
獲物を前に舌なめずりは
勝利を確信しているときって、どうしても油断しちゃうのが人の常。
夜神月も勝利を確信してしまったからこそ、「ニア、僕の勝ちだ」なんて言っちゃったし。
氏真は直虎にやられた恨みからか、「今回は鞠で褒美はやらんぞ」なんて言いながらダラダラと責めていました。
直虎は「忠義を果たす!」と頑なに主張したのも良かったですね。結果として材木を今川に届けることができたので、「これが忠義の証だ」と堂々と言えますし。
ダラダラしないでキリステゴメン! されてたら直虎どうしようもなかったです。
でもって直親はまた回想で直虎の足を引っ張りました。政次回だと直親は可哀そうなポジションです。
ちなみに今回忠義をキーワードにしていたのは、前回さくらの結婚相手である庵原助右衛門と会話したときの言葉を拾っているからです。ここも伏線。
まとめ
三河との内通を疑われて今川への申し開きに行く直虎。
今回の政次は直虎を信じていましたし、直虎も自分で策を考えて対処しました。2人の信頼関係が見えたいい回でした。
政次の「いよいよとなったら、なんとしても助命しよう」と思ってそうな感じとか最高でした。
おまけ
サブタイトルの元ネタ集作りました。
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