直虎2話「崖っぷちの姫」竜宮小僧という重要そうなワードが出ました

2020年2月7日

全滅したらhageる

とどでございます。

真田丸ロスから4週間。もう1ヶ月近く経つのにやっぱり真田丸を気にしてしまうのは、完全に地元びいき。

このドラマのキーワードになりそうな「竜宮小僧」という言葉が出てきました。今後どう関わってくるのか期待。

今回の大河ドラマ、少女漫画感があるからこそ、おっちゃん世代には受けが悪いような気がします。おっちゃん達は心が少年なので、昌幸とか、幸村みたいなヒーロー像に憧れるんじゃないかな。なんて、30年後の自分を想像して勝手なことを言いました。

前回の大河とは別の視点で突き抜けて欲しいという願望も。

キーワードは竜宮小僧

字幕を出して強調している竜宮小町竜宮小僧。井伊家の初代に関わるワードなだけに、重要な位置付けだというのは読み取れるものの、まだ具体的には明かされていません。柴咲コウさんが出るまでに正体が分かるんですかね。

主人公の出自にまつわるエピソードは盛り上がりを見せるポイントなので、是非とも上手く魅せて欲しいところ。なんなら思いっきりファンタジーでもいいんじゃないでしょうか。精霊の守り人の番宣もあったし。

子役はすごい

大河ドラマの序盤は主人公が若いことが多いので、大体子役が出てきます。10代の信繁と40代の幸村を同じ役者が演じるのが特殊だっただけです。普通はこんな感じのはず、と思う視聴者も多いんじゃなかろうか。

今回の大河の子役たちの演技、結構いいんじゃないでしょうか。大体の子役は、ただ突っ立ってセリフを言うだけ、なんて感じですが、主役の彼女は鶴丸の肩を叩きながらセリフを言う、なんて動きをものにしてます。演技しながら2つのことをやるのって、やってみれば分かりますが大人でも上手くできないことありますからね。

直前の大河が真田丸だっただけあって、プレッシャーはとんでもないことになっていそうですが、それでも直虎と、彼女を取り巻く恋敵仲間としての演技は上手いと思う。

鶴亀コンビの彼らは特にプレッシャー受けてそうですね。がんば。

亀之丞を探すために国中の子供たちを集める

亀之丞の父親が謀反を起こしたとなれば、その子供が復讐してくるんじゃないか、なんて思うのは当時の為政者にとって常識だったのでしょう。亀之丞を探すために国中の子供たちが集められました。

名前を名乗っただけで許してくれるなんて、ヘロデ王に比べたらなんと良心的なことか。今川義元が彼のように冷酷でなかったことが井伊谷の人々を救いましたね。

亀之丞はおとわの恰好をして逃走劇を繰り広げていますが、ヒーローポジションの人物が女装するのは、結構昔からある話なんですよね。ヤマトタケルは女装してクマソタケルを征伐しましたし、義経も弁慶と会ったときには女装してたらしいですし。

当時の着物のことを考えれば、色彩で男女を分けていたくらいでしょうから、着物の交換もそこまで抵抗がなかったんですかね。ましてや子供だし、命懸かってるし。

井伊谷の風景が象徴的

前回も滝、棚田、山々など、美しい自然の風景が強調されていましたが、それは今回も同様でした。

風景の美しさに加えて、笛や鼓による音楽が響き渡ることまで暗示されました。亀之丞が父から受け継いだ笛、おとわが亀之丞から受け継いだ鼓。この二つのハーモニーが織りなされるとき、物語は大きく動くのでしょう。

ところどころに雅な様子が出てきますね。活発な姿が特に映し出されていますが、おとわは立派ななのです。

ちなみに井伊谷のセットの様子はNHKのWebサイトで確認できるので、こちらもご覧ください。

大きな父親の存在は真田丸からのテーマ

男性向けな要素だと感じたのは、大きな父親の存在。井伊家であれば、直平と直盛(正確にはおじいちゃんと孫の関係ですが)、小野家であれば政直と鶴丸。真田丸では、真田家、徳川家、豊臣家といった話のメインである家の親子関係が対比的に表現されました。

男の子にとって父親の存在は大きい訳です。特に小野家の父親、政直は鶴丸の感情も読んで動かそうとしていましたね。鶴丸的にはその「俺には分かってるんだぜ」感が辛かったんじゃないかな。だからこそ、父が望んだおとわとの縁談を反故にしようとしたのです。

鶴丸は多分頭がいいから、いろいろと察せちゃうんですよね。井伊谷のことを考えたら、自分の感情は押しとどめないと、なんて思って身を引くタイプです。まさに太一

当ブログではそんな鶴丸を応援しております。

なんとなくラノベ感

謎の出自を持っていて恋愛感情に鈍感な主人公、主人公の意見を通すために周りがアホになる現象、報われない幼馴染、寺で作られそうな逆ハーレム。この辺の要素がラノベ感を醸し出しているな、と。勝手なイメージですけど。

真田丸と比較してばっかで恐縮だけど、信繁にも報われない幼馴染がいたり、信繁の強キャラ感を出していたりしました。でも昌幸がその上を行く策略を出して涙を流して挫折した(お梅ちゃんとの祝言参照)、なんてこともあったので、そこから這い上がった感があって納得できる部分もありました。きりも最後ちょっと報われたし。

しかし直虎の場合、今のところ子供の思い付きを無理やり通そうとして周り(特におとわの父)が残念なキャラにされちゃってるのがもったいない。

誤解を恐れずに言えば薄っぺらい感じがしちゃうんです。もうちょい裏付けとかバックボーンとか、積み重ねとかがあるといいなーと。多分和尚がメンター的な立ち位置なんだろうけど、彼が「正解はひとつじゃない」って言ったのだけじゃ行動する理由としては弱いような。

家出したり、髪を剃ったりと、試行錯誤して学んでいくスタイルなのかもしれないですが、何しても許されている感じがしちゃうので緊迫感が無くなっています。亀之丞のピンチも他人事に感じられちゃうし。

単純に子供が周りを振り回すんじゃなくて、おとわがじいじを味方につける、なんてエピソードがあればまだ納得感があるんですけどね。

おとわは拙いながらも城主になる夢を語り、じいじはひ孫の夢を応援する。応援しながら、人の上に立つ人間はどうあるべきか、子供にも分かるようにじいじが教える。こんな構図であれば、有力者であるじいじと、そのひ孫であるおとわに大人たちが振り回されてもしょうがないな、なんてなりそうな気が。

特に、有力者を味方に引き込むという城主としての才能の片鱗が見えれば、ああ、この後立派な城主になるんだな、なんてのも予想できますし。

特に視聴者の大人たちは、作中の大人がただ単純に子供に振り回されているのを見ても楽しくないですからね。じいじがひ孫に絆されて応援しちゃう、だったら微笑ましく見れる気がする。戦国時代の話として相応しいかは置いといて。

まぁメインは大人になってからなので急ぎ足になるのはしょうがないですし、2話の時点で子供の登場人物の厚みが……なんて話すのもナンセンスなんですけどね。

昇太喋らない説は速攻で破綻しました

前回の記事で「春風亭昇太は喋らない説」を唱えた私でしたが、あえなく轟沈。予告で思いっきり喋ってました。

ドラマで喋らないキャラは流石に無理がありましたね。予告では激昂した様子が見られましたが、来週は昇太祭りを期待。でも、おかんのいいなりになる今川義元だけは勘弁な!

関係ないですけど春風亭昇太氏が眼鏡をはずして麻呂眉で出てくると誰か分からなくなりますね。

まとめ

今年の大河ドラマ自体が崖っぷちだなんて言われないように是非とも頑張ってほしいところ。視聴率の低下はマイナー大名の宿命かもしれません。

大河ドラマの大きなメリットは、50話も使えること。長いっちゃ長いんだけど、その分重厚にストーリーを練りこめる訳で。きっと回を積み重ねるごとに厚みを増してくるんじゃないでしょうか。

幼年期の描き方で、青年時代のカタルシスが変わりますからね。ドラクエ5のように。

おまけ

サブタイトルの元ネタ集作りました。