いだてん33話感想「仁義なき戦い」嘉納先生……!って腰痛ばい!
とどでございます。
前回は嘉納治五郎先生が倒れそうなところで終わりました。
まさか岸先生に続いて嘉納先生まで……!
よりによって柔道の世界選手権をやっている週に嘉納先生ともお別れなのか……!?
と思ったら持病の腰痛でした。驚かせやがって。
でも医者の診断は脊髄損傷なんですよね。生きててよかったけど、これはこれで大変です。
ギャグっぽく描かれていましたが、本編では嘉納先生がヨーロッパに行けなかったことで大変なことになりました。
今回のサブタイトル
今回のサブタイトルは『仁義なき戦い』。日本の任侠映画です。実話を元にした映画だって最近知りました。話の内容は知らなくても、テーマ曲を聞いたことがある人は多いと思います。
熾烈な開催地争いが行われているのでこのタイトルなのでしょうか。
候補地はローマ、ヘルシンキ、東京の3つ。話の主軸が日本だからしょうがないのですが、ヘルシンキは空気でした。
今回ムッソリーニが出てきましたが、ゴッドファーザー感が出てました。イタリアンマフィアですね。陽気な独裁者なんて言われてたので、笑顔で握手しながらもう一方の手でズドンとやりそう。
嘉納先生は無事でした
予告で病院に担ぎ込まれる姿が映っていたので一週間ヒヤヒヤしていたのですが腰痛で済みました。いや腰痛も辛いけどね。
「ムッソリーニに譲ってもらおうぜ!」
と言い出した嘉納先生を置いて、弟子の杉村さん、伯爵の副島さん、まーちゃんの3名でムッソリーニに会いに行くことに。
IOC委員なのにムッソリーニに会えちゃうのがすごい。この辺はイタリア大使の杉村さんの活躍のおかげかな。
いよいよ面会! ……といったときに副島さんが倒れてしまいました。
副島さんの掘り下げ
イタリアの病院に担ぎ込まれた副島さんは肺炎を患っていたようです。
処置してもらって、何とか一命を取り留めましたが、異国で倒れてしまうのは辛いですね。
イタリア語が分からないまーちゃんは「余命一ヶ月」だなんて勘違いしてるのがシュール。今回はギャグ多めで気楽に見てられました。
副島さんも結構ガッツがあって良いですね。病に倒れながらもムッソリーニに直談判をして、1940年の東京への招致について協力をこぎつけました。
最終的に300本の注射を打って体調回復、無事日本に帰ることができました。注射300本て。
現代の点滴を毎回注射で打っていたのでしょうか。1日10本とか気が狂いそう。針を差しっぱなしにできる現代の技術ってすごいんですね。
爵位の上下関係
ちゃんと調べるまで爵位の上下関係があやふやでした。ゲームとかやってるとよく伯爵とか男爵のキャラクターが出てきたりしますが、どっちが偉いかよく分からないまま遊んでました。
明治から昭和にかけての日本の爵位だと、上から順番に公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵となっています。
明治の頃だと、公爵には島津久光、侯爵には大久保利通の息子の大久保利和、伯爵には西郷従道がいます。
副島さんは伯爵なので上から3番目。そういえばカリオストロも伯爵でした。
爵位持ちにフランクに接してるまーちゃんは中々の豪胆さです。「爵位持ってます」なんて人がいたらビビっちゃいそうなもんですけどね。
爵位は日本国憲法では廃止されているので、お話の中だけで楽しめます。
サムラーイ!
副島さんが倒れたあと、ちゃんとムッソリーニに対してフォローしていた杉村さん。
ムッソリーニの謎の叫び声にビビってましたが、その正体は「サムラーイ!」と病にありながら目的を果たそうとした副島さんに侍のパッショーネを感じたようです。
まーちゃんの元同僚である河野一郎があとあと解説していたように「軍国主義のドイツとイタリアは、国連を抜けた日本に恩を売っておきたい」みたいな思惑があったのも確かにそんな感じしますね。
熱意に打たれた! 感動した! みたいなのは時代劇だったらいいですが、近代を舞台にしたドラマで、一国のリーダーが何の思惑もなくそんなこと言ってたらやばいですし。
こうやって政治家に会ってオリンピック承知の工作をするとなると、そりゃラトゥールも怒るよ。
こうでもしなきゃアジアにオリンピックが来なかったってのもあるけど。
上の認識と現場の認識のズレ
ムッソリーニに対してローマ辞退の約束を取り付けた杉村さんでしたが、いざオスロのIOCの会議に出てみれば、ローマは自信満々でプレゼンをしていました。あれ……何かおかしいぞ?
ローマのIOC委員であるボナコッサ伯爵は「は? ムッソがなんか言ってたのか知らねーけど、これはスポーツの話だ! 政治じゃねぇぜ!」と強気の姿勢。
彼も10年かけてローマへの招致のため動いていたのですから、簡単に譲れるものではありません。イタリアの嘉納治五郎だなんて呼ばれてますからね。
イタリアからの刺客も加わって、杉村さんと2人で説得に当たって、それでしぶしぶ引いてくれました。
が、ラトゥール会長は「ここはIOC、国連じゃない。政治的圧力によって開催地を決めるべきではない」と旗色が悪くなりました。しまいには「カノーはどうした? カノーがいればこんなことにはならなかった」と追い打ちまでかけられる始末。
杉村さん、心がボロボロです。嘉納先生のスピーチをちゃんと読んでいたら結果も違ったかもしれませんね。
んじゃラトゥール呼ぼうぜ!
投票が延期されたため、今回の会議で他の都市が選ばれることはなかったものの、不本意な結果に終わったオスロ会議。
失意のまま帰ってきたまーちゃんたちに嘉納先生は「じゃあラトゥールを日本に呼んで、直接日本を見てもらおう!」と次の一手を繰り出しました。というか繰り出していました。
さすが嘉納先生。
次回はラトゥールを日本に呼んでオモテナシするようです。
カフェーニューミカワ
美川くん何してるのさ。
小梅に手を出したせいで東京を追われることとなった美川くんは、大阪、広島、山形と、全国を旅していたようです。んで熊本に戻ってカフェーを開いたそうな。
見習いたい、この行動力。
メイドさんまで働いてるし、なんだかんだお客さんも入っていたしで、うまくやっているようですね。
スヤさんからはG扱いされているのもご愛嬌です。
まとめ
今回はムッソリーニと裏交渉してローマに辞退してもらい、IOC会議での投票により1940年は東京に決定! と行くはずが、スポーツと政治が結びついてしまったために不信感を煽って投票の延期となってしまいました。
次回はIOC会長のラトゥールをオモテナシして、政治的な意図ではなく関東大震災から復興した姿を見てもらいましょう。
次回のサブタイトルは『226』。まんまあの事件ですね。1989年に公開された映画のタイトルです。映画の中では首謀者の一人である野中四郎を萩原健一さんが演じていました。
いだてんだと高橋是清を演じているので、やる側とやられる側の両方を演じたことに。
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