直虎41話「この玄関の片隅で」万千代の企みを見事に潰すおとわ様
とどでございます。
今回のサブタイトルの元ネタは「この世界の片隅に」。
こうの史代氏の漫画、及びそれを原作とした映画です。
今回は浜松城の玄関が主な舞台。
後進を育てたら小姓にしてやると言われた井伊万千代でしたが、その後進はなんと鷹匠のノブ改め、本田正信。
出戻りの元社員を指導する新入社員みたいな立場ですね。
部長クラスとも話せる人を後輩として育てるだなんて、胃に穴が空きそう。
連れられてきたのは本多正信でした
「草履番として替えが効かないレベルになっちゃったから、引き継げる人を育てたら小姓にするよ」なんて言われた井伊万千代。
引き継ぎ先として紹介されたのは、冴えないおじさんでした。てっきり若い人がくると思っていた万千代はびっくり。
年上の後輩とか、結構やりづらいですよね。
とはいえそこはお仕事ですから、年を気にしてもいられません。功を焦る万千代は、本多正信のケツをひっぱたいて働かせます。
中野直久が松下に
万千代が松下家を継がないで井伊を名乗ってしまったので、松下家では代わりを立てることに。
井伊と一体となって進む、と言っていた通り、井伊から代わりの人員を立てることになったようです。そこで白羽の矢がたったのが中野直久。
ゆきぴょん之の字こと中野直之の弟が松下に送られることに。中野の家としては問題ないのか確認する直久に、「汝の為したいように為すがよい(意訳)」と背中を押す之の字。
それを聞いた直久はめっちゃ嬉しそうに「行きたいです!!」といい返事でした。冷静に考えたら、虎松、亥之助と幼い頃に別れて、ひとりだけ井伊谷に残っていましたもんね。
側に行けるなら喜ぶわな。次世代の3人にはまだ離脱イベントがないからほっこりと見ていられます。
高瀬が好きな近藤
前々から怪しいと思っていましたが、今回で確信しました。
近藤は高瀬が好きです。
奥山六左衛門が近藤に働き口を求めてやってきた時も、六左衛門の自己PRや直虎の推薦では渋っていましたが、高瀬が口添えをしたらすぐに翻意。
「高瀬がそういうなら仕方ないなぁ」くらいの感じで六左衛門を受け入れることを決めちゃいました。
高瀬も分かった上でやってそうでしたし、悪い女に成長したなぁとしみじみ。
でも六左衛門は近藤の目の敵にされているようで
どうしても、悪い意味で目に留まる人は出てきてしまうんですね。
六左衛門は、近藤から何かにつけ文句を言われているようでした。冷遇されながらも、「武功を上げたい」という目標を持った六左衛門は、それでも近藤の元で頑張ろうとしていました。
向き不向きは承知の上で、それでも目標を貫き通そうとする六左衛門は不器用だけどかっこいいです。
本多正信と打ち解ける万福(亥之助)
本多忠勝がブチギレたことで、後輩の正体が判明。万千代が榊原康政に「なんであの人を引き継ぎ先にしたんですか? もしかして昇進させる気ないの?」と文句を言っている間、万福は本多正信と仲良くなっていました。
万福は全体を見る力がありますね。まっすぐ突っ走る、猪突猛進の万千代といいコンビです。
万福は立場を見ると小野として支えているようですが、その支え方は六左衛門と似ていますね。
人情的なバランス感覚が素晴らしいです。松下で六左衛門と一緒にいたからかも。
先読みの力
発生した事象に対して素早く対処しようとする万千代に対し、発生するであろう事象の準備に優れた本多正信。
コンビやトリオを記憶しておいて、あらかじめ草履を用意することで、家康の家臣たちのスムーズな帰宅を実現しました。
さらには、なかなか出てこない大久保から情報まで引き出します。うむ、見事な手腕。前作ラスボスの側近は伊達ではない。
その材木調達、井伊にお任せを
武田との戦のため、織田に大量の丸太を納品しないといけなくなったようです。
材木の調達といえば井伊の十八番。
万千代はここぞとばかりに危ない橋を渡ります。
今回は家康の寝所に近づき、草履の鼻緒を切っちゃいました。
家康と話をするきっかけを作るためとはいえ、ナイフを持って寝所に行くとか、バレたらクビウチ案件です。
バレてました
翌日、家康の草履の鼻緒が切れたタイミングで万千代が颯爽登場。新しい草履を渡して会話の糸口を作ろうとしますが、「鼻緒変えたの昨日だし、草履を出すタイミング良すぎだし。お前、切ったろ?」とあっさりバレました。
誤魔化そうとする万千代でしたが、結局ごめんなさいをすることに。若さよなぁ……。
それでも、なんとか材木の調達を任せてもらうことができました。
可愛い子には旅をさせよ
材木の調達を任された万千代は早速井伊谷に手紙を送りました。
それを受け取った直虎は、どこか浮かない様子。
和尚様には万千代に「引き受けた」と返事をさせたものの、方久には別の手紙を渡しました。
保護者と先生が教育方針を話し合う感じ
直虎は家康に手紙を出していました。「井伊谷は近藤が治めているから、そちらに任せてね。そしたら井伊も協力できるし。あと万千代が思い上がってごめんね、厳しくしていいよ」
と保護者が先生に教育方針を伝えるような手紙。そう考えると前回の家康と直虎の会合は保護者面談ですね。
家康も万千代のよりよい教育のため、保護者の意見を聞き入れ、仕事を任せる件をなかったことに。功を焦る万千代はがっかりするものの、家康は「戦が終わったら小姓にするよ」と約束しました。
厳しくしつつも、結局優しい家康でした。万千代はキルゼムオールな感じで怒ってましたけど。親の心子知らず。
六左衛門に活躍の場が
直虎が手紙を送ったことで、結果として近藤で冷遇されていた六左衛門に活躍の場ができました。近藤に任された材木の調達で指揮を取ることになりました。
かしらたちと材木を切った時に技術移管を受けていたのが生きましたね。戦の準備も武功であると割り切れたことで、自分の力を十分に発揮できるようになりました。
直虎はこれを見越していたのでしょうかね。なんだか成長しすぎて、直虎が動けば解決するデウスエクスマキナ感。
直虎は主人公から外れて、NPCになってしまったような感じがします。
まとめ
直虎の行動が水戸黄門の印籠的な位置づけに。完全に万千代が主人公で、直虎はメンター枠ですね。
スターウォーズのヨーダ的な立ち位置になってきました。
おまけ
サブタイトルの元ネタ集作りました。
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