麒麟がくる第一回感想「光秀、西へ」王道大河感があって良いですね

2020年2月15日

きりんがくる

とどでございます。

今年の大河ドラマ「麒麟がくる」は始まるのが少し遅く、気付けば1月も後半に入っていました。まさかの初回拡大版で30分も伸ばすとか予想外。

今回は明智光秀が主人公です。光秀といえば本能寺のアレのイメージですが、ノッブに仕える前って結構謎なので、色々とやりたい放題話を作れそうな気がします。

第一回だけ見たら主人公っぽさ前回の好青年ですからね。ここからどう本能寺につながるのでしょうか。

敵は本能寺にあり

光秀といえばこれ。

裏切り者のイメージが先行してしまうので、大河の主人公に据えるのは中々難しいのでは? と思っていましたが、めっちゃ主人公してました。

光秀が悪くないとなると、信長か秀吉が悪者のように描かれるのでしょうか。黒幕が秀吉だったり。

話の流れが英雄譚っぽい

「英雄譚」なんてカッコよく言いましたが、俗な言い方をすればRPGの導入部っぽい話の流れでしたね。

オープニングで野盗と戦って退けて、助けた人から強い武器の情報を聞く。

故郷を守るためにその強い武器を手に入れるために旅立つ。

王様(主君)の奥方の病気を直すため、医者も見つけて来るミッションを背負う。

旅先でも盗賊が襲ってきたり、謎の宗教団体が関所を作ってお金を巻き上げていたり。

これまで見た事のない煌びやかな街で、お金を取られたものの武器を手に入れて、戦乱で焼かれた都では火事から子供を救い出す。

医者と弟子が仲間になって故郷に向い、多分次回は故郷に別の国が攻めてくるので、手に入れた武器を使って敵をやっつける。

……。

こういうので良いんだよこういうので。

教科書通りのストーリー展開だと、スッと頭の中に入ってきて良いですね。考えてみると戦国時代はファンタジー適性高いです。

黙れ小童!

西村まさ彦さんが光秀の叔父役で出演していました。彼が出ていると、真田丸の時の「黙れ小童!」が自然と思い出されます。終盤の「黙れ小童返し」は見事でした。

どうしてもこのセリフが思い浮かんでしまって、彼の話はほとんど聞いてませんでした。

松永久秀登場

松永久秀といえば茶釜で自爆した人……というイメージがついているのは多分官兵衛のせいですね。小説などでは茶釜でドカンが定説になっていますが、実際は普通に切腹した……んですよね? 自信無いですけど。

茶釜ネタだったり、演じている吉田鋼太郎さんのせいでおっさんずラブだのなんだの言われたりと、ネタに事欠きません。

酔潰れた光秀の財布だけ抜いて消えるのかと思いきや、ちゃんと鉄砲を用意してから去っていったのが素敵。朝起きて鉄砲を見つけた時の光秀といったら、クリスマスの朝にプレゼントを見つけた子供のようでした。

クリスマスといえば久秀は「クリスマス休戦」を申し込んだなんて話も作られています。久秀の部下ではキリシタンの人もいたようで、当時戦っていた敵の中にいたキリシタンと降誕祭で一緒にパーリィしたとかなんとか。久秀自身はキリシタンではなかったようなので、この話は創作であることが有力ですが、何かとネタにあふれている人です。

スネーク!

の中の人・大塚明夫さんも出てました。吉田鋼太郎さんとそっくりなので、最初店の主人が吉田鋼太郎さんだと思ってました。なんか違うな……と思ったら大塚さんだったのね。二人で並んでいるシーンでは「……どっち?」と困惑。

同じ劇団の役者さんが同じシーンに出ているのもすごいですね。

光秀生存説

巷では「光秀生存説」が提唱されています。資料の真偽はなんともいえないようで、こうだったら良いなの話ですが、実は光秀は家光の時代まで生きていたとかなんとか。

本能寺した後、秀吉と戦って敗走するなかで農民に討ち取られたというのが通説ですが、その辺の農民が光秀の顔を知っていたか? というのが生存説の発端のようです。

首が届けられたのは結構時間が立った後で、顔が判別できないような状態だったようです。それでも「光秀討ち取ったり!」と功績をもとに天下を取った秀吉でしたが、実は光秀は生きていて、どこかの寺で匿われていたそうな。

そして時代が廻り、秀吉亡き後豊臣も滅ぼされ、江戸幕府が盤石の体制を築き上げてきた頃に光秀が名前を変えて「天海」として政治に関わります。3代将軍の名前を決めたのも天海で、将軍の名前には「光」の字が入っていたとかなんとか。

ファンタジー溢れる感じですが、「麒麟がくる」で歴史考証を担当している小和田哲夫先生は著書の中で光秀が天海になったのは史実では無いとしているので、このドラマでも光秀生存説は採用されないはずです。

というか本能寺した後にすっぱり終わった方が盛り上がりますからね。「なぜ本能寺したのか?」を掘り下げたいんですもの。この光秀は裏切りで本能寺するようには見えないので、この後に期待。

語りは元信長

語りを担当している市川海老蔵さんは直虎の時に信長を演じていました。本能寺された人が光秀のドラマで語りを担当するとか、スタッフさんたち狙いすぎじゃないですかね?

落ち着いた喋りなので聞きやすくてとても良い感じです。いつかサプライズで本人が出てきたりしないかな。

ザ・大河ドラマ

最初の野盗とのドンぱちや、予告に出てきた合戦のシーンはザ・大河ドラマという感じです。

キーワードの「麒麟」が物語にどう関わってくるのか楽しみです。